ARK とある青年の日誌   作:車馬超

247 / 1041
第247話

五百八十八頁目

 

 とりあえず角と花の採取に関してはオウ・ホウさんに任せることにして、俺はキノコを探すためにケツァ君……ではなく、あえてアルケー君に乗って移動を開始した。

 ケツァ君でないのは移動速度が遅すぎるのと、それほど大量の荷物を持つ必要がないためだ……何せ珍しい素材も含めて大抵のものがこの場所で採取できてしまうのだ。

 だからわざわざ別の場所から持ってくる必要はないのだ……それにせっかく生まれ育ったアルケー君の能力も見ておきたかった。

 

 尤も死なれては困るから念のために護衛代わりとしてアルケンAも追従させることにしたが、とにかく俺は久しぶりにケツァ君を置いて空へと飛び立った。

 まず目指すのはビーバーが大量に済み付いていたあの湖だ……あそこには俺が仲間にしたビーバー達を大量に放置……放牧してきている。

 あいつらがまたダムを作って色々な物を蓄えておいてくれれば話は早いのだけれど……。

 

五百八十九頁目

 

 やはりそう上手い話はないようで、俺が仲間にしたビーバー達は木材こそ集めていたが新しいダムを作ったりはしていなかった。

 どうやら野生の時だけの習性のようで、それらしい指示を出してみてもダムを作ったり素材を漁ったりすることなく木々を切り倒して木材を作るばかりだった。

 こうなるとキノコは別の場所で探さなければいけない……それでも何かに使えるかもしれないから、俺は彼らの差し出した木材を可能な限りアルケンAに積み込んでからこの場を後にした。

 

 こうなると次の目的地などあってないようなもので少し困ってしまう。

 尤もビーバーが貯えている辺り、この辺りに自生していそうなものだけれど……そう思う物のどうしてもキノコ探しに集中することができない。

 何せこの場所はあの山が……肉食島を一望できるあの山が……あの超巨大な肉食を見つけたあの山が……どうしても目に飛び込んできてしまうのだから。

 

 ここはフローラを失った場所に近すぎる……だからか、心臓が締め付けられるような息苦しさが込み上げてきてしまう……しっかりしないといけないのだけれど、どうしても我慢できない……辛い……苦しいよフローラ……。

 だから離れようとしたのだけれど、気が付いたら俺は吸い寄せられるように山へと向かっていて……更に麓にあるあの超巨大な肉食を捕獲した場所へと向かおうとして……山の斜面で光を反射する金属にも似た……だけれども全く違う何か異質な物体を見つけてしまう。

 

 あれは何だ……祭壇、なのか?




【今回名前が出た動物】

ケツァルコアトルス(ケツァ君)
アルゲンダヴィス(アルケンA・アルケー君)
カストロイデス(ビーバー)
ギガノトサウルス(超巨大な肉食)

【今回登場した日記?】

???(#?)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。