ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第254話

六百三頁目

 

 更に進むと今度は孤立している蜘蛛を見つけることが出来たので、少し試してみようと生肉を手にそっと近づいてみた。

 そしてこちらに反応して口元を近づけてこようとしたところに生肉を差し出してみると、思った通り食べ始めたではないか。

 手まで食われないよう注意しながら餌を与え続けてみると、やはり想像通り親し気にこちらへと懐き始めてくれた。

 

 もちろん俺の指示にも従ってくれるようになっていて、どうやら他の生き物と同じ様にこちらの仲間になってくれたようだ。

 実際に新たな蜘蛛と蝙蝠の群れを見つけたので攻撃するように指示を出してみると、蜘蛛の糸を飛ばして攻撃し始めてくれる。

 そのおかげで動きが鈍った相手を俺とオウ・ホウさんで遠距離から射貫くことであっさりと敵を退治することが出きた。

 

 案外この蜘蛛とのコンビネーションは悪くないかもしれない……尤も考えてみたらこの洞窟の入り口が小さすぎて仲間にしても外に出す方法がないのだけれど……。

 まあこの子に関してはこの洞窟内の戦力だと割り切れば問題はない……下手な動物を連れ込めないだけに十分すぎる戦力として活躍してくれるだろう。

 

六百四頁目

 

 果たして思惑通り、仲間にした蜘蛛は唯一無二の戦力として活躍してくれた。

 蜘蛛の糸を抜きにしても戦力として直接戦ってもらってもいいし、相手との間に入ってもらい壁にしてもいい。

 やはり動物が居るのと居ないのでは大違いだ……出来れば豪雪地帯にもう一つある強敵しかいない洞窟にもどうにかして連れ込みたいものだ。

 

 しかしあそこも確かオウ・ホウさん曰くしゃがまないと入れない上に、中にいる生き物は特別強力でしかも仲間にもできなかったという。

 だから今回のように洞窟内部で仲間にする方法はとれそうにない……だけどやっぱり何とかして動物は欲しいところだ。

 いっその事、抱きかかえて入れそうなドードーサイズの生き物を大量に連れ込んで囮代わりに……したところでただでさえ普通より強い動物ばかりなのだから一瞬で蹴散らされて終わりそうだ。

 

 やはりどうにかして大きな生き物を……それこそティラノクラスの奴を連れ込みたいところだけれどそう上手くは……入る時だけどうにかできればいいのだけれど……。

 それこそ一瞬だけでも抱きかかえるぐらいに小さくして運べる方法があれば……中に入ったところで大きく成長させ……そこでふと何かいい方法が思いつきそうな気が……したところでオウ・ホウさんに肩を叩かれた。

 そして目の前を見れば落とし穴のある部屋が……そう言えば右側の壁越しに進むとアーティファクトの前にこんな部屋があった気がする。

 

 危うく落ちるところだった……やはり攻略済みとはいえ洞窟では気を抜かないほうが良さそうだ。




【今回名前が出た動物】

アラネオモーフス(蜘蛛・ゲームオリジナル生物)
オニコニクテリス(蝙蝠)
ドードー
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