六百五十二頁目
金属の建造物を作るための部材をクラフトしつつ、合間をみて旋盤でアサルトライフルを制作して見た。
インゴットを中心にポリマーとセメントを混ぜ込み固めることで試作品は完成したが、問題は弾の方だった。
今まで作っていたライフルの弾はどうも規格が合わないのか流用できなくて、専用の物を作る必要があったためだ。
もちろんその為には火薬が必須だけれど、先日の超巨大な肉食を捕獲する際に殆どを麻酔弾のために使ってしまった。
だからまた火薬から作らなければいけなくて、そのためには化学作業台を使う必要があるのだけれどこれはセメントと麻酔薬を作るためにずっと稼働中で、とても火薬や……その前身の発火粉を作る暇を見いだせなかった。
一応すり鉢で作れなくはないが化学作業台を知った今では余りにも効率が悪すぎる。
いっそのこと化学作業台をもう一つ作ってしまおうか悩んでしまう……もう既に鉱石を眺めることで俺も作り方自体は思いついているのだけれど、問題は素材を大量に使うという一点だ。
インゴットやセメント、水晶にポリマー、更には電子基板から作りたい目的の発火粉まで使わなければならない。
これだけの量を一度に消費して既にある設備を増設する必要があるのか……悩ましいところだが、結局は予備という意味もかねて作っておくことにした。
何せ今の化学作業台はケツァ君の背中に乗っているのだ……移動や動物の運搬など様々な荒事にも利用している関係上、いつ壊れてもおかしくないのだからもう一台あるに越したことはないと判断したのだ。
そして置く場所は豪雪地帯……やはりあそこが一番素材が集められるから化学作業台まで運ぶ手間も少しは省けるから……。
それに関連してあの超巨大な生き物を育成する金属の建造物も豪雪地帯に作ることにした……あの場所が今では一番大切な活動拠点なのだから戦力も充填しておくべきだろう。
ついでにアサルトライフルの試射が上手く行った暁には、その勢いでオートタレットも作って豪雪地帯……だけでなく、他の場所にある拠点すべてに防衛用として配置していくつもりだ。
この島では何が起こるか分からないのだから……それこそ襲撃イベントがどこで起きてどんな生き物に襲われても対処できるようにしておくのだ。
もう二度と仲間を失わないためにも拠点の防備に関してはあらゆる素材を惜しまずつぎ込んでいかなければ……それこそ全ての拠点を石より硬い金属の防壁で囲むことも考えている。
絶対に仲間は失わない……この四人と、右手の……と共に俺はこの島の試練染みた難関を乗り越えていくのだ。
【今回名前が出た動物】
ケツァルコアトルス(ケツァ君)
ギガノトサウルス(超巨大な肉食)