ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第283話

六百五十七頁目

 

 二重に予想外の事態が起こり困惑……を通り越して笑ってしまった。

 何が起きたのかというと、まず戦力を求めて護衛のサメ軍団を引き連れながら深海へと向かった俺達は恐ろしい巨体を持った生き物と遭遇したのだ。

 それはあの怒りのオーラを纏っているように見えるモササウルスであり、前に見た普通の個体でさえ大きかったのにこいつはそれより更に一回り以上大きい体格を有していた。

 

 この手の特殊個体は仲間にすることができないため、見つけても仕方がないのだが……むしろ恐ろしい戦闘能力と素早さで襲い掛かってくるから厄介なことこの上ない。

 おまけに陸上と違って海中では防壁などを用意することもできないので基本的に真っ向勝負するしかないので色々と危険すぎる相手だった。

 だから一瞬やり過ごすかどうか迷ったけれど、マァの話だと洞窟内にも特殊個体が居るとのことだし今の時点での戦力がどこまで通じるのか試しておきたかった。

 

 そう言う考えもあって……尤も水中だから他の二人と上手く打ち合わせできたわけではないけれど、何となく視線を合わせて頷き合うとまずサメ軍団で攻撃させてみた。

 そしてそいつらを壁にすることで俺達はいつでも逃げられるようにしつつ後ろからクロスボウで打ち抜く……つもりだった。

 しかしサメ軍団が特殊個体のモササウルスに群がると物凄い勢いでその全身をかみ砕いていき、あっという間に全身を血だるまにすると簡単に息の根を止めてしまったのだ。

 

 これが二つ目の予想外な出来事だった……まさかここまで増えたサメ軍団とはいえ、あのモササウルスの特殊個体を瞬殺できるほどの戦力になっているとは……流石はサメ、色んな映画の主役を張るだけのことはあるというものか。

 まあ単純に数の暴力が凄まじいということなのだろうけれど……これならひょっとしてこのまま洞窟に挑んでもやって行けるのではないかと思ってしまうほどだ。

 それでも万が一の危険を思えば、やはり俺達が乗る用に大型の何かを仲間にしておくべきだろう。

 

 ……そう思ったところで目の前をまたしても巨体が横切った。

 しかも見覚えのある巨体だ……さっきのモササウルスにも勝るとも劣らない白い巨体をした鯨としか表現のしようのない巨大すぎる生き物……かつて俺が初めて作った移動拠点こと筏をぶっ壊してトラウマを植え付けてきた奴の特殊個体だ。

 もちろん仲間に出来ないのだから倒すしかない……あの時の恨みを晴らしてやる、覚悟しろっ!!




【今回名前が出た動物】

メガロドン(サメ)
αモササウルス(モササウルスの特殊個体)
αリードシクティス(鯨としか表現できない巨大すぎる生き物)
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