ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第284話

六百五十八頁目

 

 ……何というか、俺はサメ軍団の底力を舐めていたような気がする。

 まさかあれほどの……それこそあの陸上にいる超巨大な肉食にも勝るとも劣らない体格をしている鯨の特殊個体をも瞬殺してしまうとは。

 やはりこれならこのまま洞窟へ乗り込んでも十分やっていけそうな戦力のような気がする……が、そこでマァが洞窟内にはサメの特殊個体が仲間を引き連れていたと言っていたのを思い出す。

 

 味方の集団はこれ以上ないほど頼りになるが、この火力が敵に回ったらと思うと一転してとんでもない脅威になる。

 何より特殊個体が傍にいる時、共に攻めてくる野生の生き物は普段より血気盛んで少し手ごわくなっている気がするのだ。

 尤もこっちのサメ軍団は四十匹をも超える大軍団だからそうそう負けないとは思うが……万が一、向こうが特殊個体ばかりの群れで攻めてこられたら流石に厳しいだろう。

 

 だからやっぱりいざという時に備えて足が速く……最悪は肉壁として使えそうな奴を捕まえてから挑むべきだろう。

 もちろんできれば触手で相手を拘束して一方的に攻撃できるあの巨大なイカを仲間に出来れば言うことはないのだけれど……。

 そんなことを思いつつ倒した二体の特殊個体を解体して……無駄に取れる脂の乗った大トロを見てこれを好きなだけ食べ放題出来ることにちょっと喜びを感じたりしていると、モササウルスの胴体の中から黒光りする塊……黒真珠が幾つも浮かび上がってきた。

 

 何でこいつの体内から出て来るのか少し驚くが多分深海に貼りついていた黒真珠が取れる生き物を捕食しているから腹に貯まって……或いは特殊個体を倒した際のご褒美なのだろう。

 確かにいつも特殊個体を倒した際にレシピや高品質のアイテムが手に入っているが、水中では水に濡れて駄目になりかねないのでこう言う形にしているのかもしれない……まあ本当のところは分からないが、深く考えても仕方がないのでそう納得してそれらを回収してから改めて俺達が乗る生き物を探して海底を探索して回ることにした。

 するとあっさりと……海底にある岩場の影からにょきっと首を伸ばしてくる首長竜を見つけることができた。

 

 しかも前に見た奴よりいかついというか精悍というか、結構逞しく見える個体だった。

 きっとこいつを仲間にできれば頼りになることだろう……そう思って早速サメ達を肉壁代わりにしようと前に出して、彼らが攻撃を受けている隙に後ろから麻痺矢で……と思ったが攻撃を受けたサメ達は即座に反撃して首長竜をあっという間に肉片に変えてしまった。

 ……そう言えば戦闘したばかりで攻撃待機命令を出すのをすっかり忘れていた……ああ、せっかく見つけた頼もしそうな首長竜だったのにぃ……。




【今回名前が出た動物】

メガロドン(サメ)
ギガノトサウルス(超巨大な肉食)
αリードシクティス(鯨の特殊個体)
αモササウルス(モササウルスの特殊個体)
αメガロドン(サメの特殊個体)
トゥソテウティス(巨大イカ)
プレシオサウルス(首長竜・レベル150個体)
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