六百八十二頁目
どうやらここから見える以上に下には沢山の敵がいたようで、殲滅までに結構時間が掛ってしまった。
たまに触手などが見えていたあたり、ひょっとしたら特殊個体のイカもいたのかもしれないが、逆にクラゲやデンキウナギは居なかったようでサメ軍団は何とか敵を倒し切ってくれた。
それでも流石に無傷とはいかず皆傷だらけになってしまった……まだ穴の外に残してきた子達が残ってるから戦力的には余力はあるけど、あんまりこの先が長いようなら引き返すことも考えたほうが良さそうだ。
そう思いつつ改めて穴から抜け出しサメ軍団が戦っていた空間へと降りていったところ、そこもまた細長い空間で今度は横にむかって続いているではないか。
また少し深くなっている海底には異様に光り輝く水晶のようなものが敷き詰められていて、これのおかげで今までよりさらに深い場所だというのに周りははっきりと見通すことができた。
これを採取出来たら天然の松明として使えそうなのだが、残念ながら金属のピッケルでも傷一つ付けることができなかった。
多分これも水晶っぽくカモフラージュされているだけで本当は先ほど見た柱と同じでオベリスクか何かと同じ素材で出来ているのだろう……流石に水中で光源の確保は難しいだろうからこその救済処置といったところか。
尤もさっきまで薄暗い場所にいたから、この急な輝かしさは逆に眩しいぐらいで少し目が眩みそうになるのが玉に瑕だが……まさかそっちが狙いでこの光に目が眩んでいるうちに先ほどの特殊個体で返り討ちにするつもりだったのではという疑惑が一瞬思い浮かんでしまう。
まあどちらにしても敵は全滅させられたことだし、何も気にせず進み始めたところで先の方にまた別の部屋というか空間に繋がっている場所が見えてきた。
とりあえずあそこを覗いてからこの後の方針を決めようと思って近づいていく……途中でふいにクジラもどきに乗っているオウ・ホウさんが何かに気づいたように発光している鉱石の隙間を縫うように泳ぎ始めた。
そして何かをクジラもどきで何かを小突いたかと思うと、クラゲの死体がぷかぷかと浮かび上がってくる。
……あの発光する場所に隠れていたのか……確かにあそこなら電撃の光もごまかせるよなぁ……やっぱりこの輝く鉱石は救済処置ではなく罠だったようだ。
たまたま先ほどの乱戦中は動きが鈍いからか或いは鉱石に引っかかっていたのかは知らないが混ざってこなかったようだが、もしこいつまでいたら大変なことになっていただろう。
これは本当に注意して進まないといけない……全く油断も隙もないなぁ……。
【今回名前が出た動物】
αトゥソテウティス(巨大イカの特殊個体)
クニダリア(クラゲ)
デンキウナギ
メガロドン(サメ)
バシロサウルス(クジラもどき)
【今回登場した洞窟】
CavernsOfLost Hope(狡猾の洞窟)