ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第302話

六百八十三頁目

 

 慎重に海底を注視しながら先にある空間の入り口までたどり着いた俺達は、今度もまたサメ軍団を先行させて様子を見ることにした。

 するとやはり危険な生き物がいたようで早速戦闘音が聞こえて来て……しかも今度はクラゲも混ざっているのか、電撃のような音がちらほらと聞こえてくる。

 実際に入り口から中がどうなっているのか覗き込んでみると、今居るところよりは広いけれど発光する鉱石が海底に広がるここと同じような空間が続いていた。

 

 そこの中心で俺達のサメ軍団とモササウルスの特殊個体は争っているのだが、海底の方にいるサメ達は発光する鉱石に紛れていたらしいクラゲによって痺れさせられて動けなくなっている。

 そしてやはりモササウルスの特殊個体はクラゲの電撃の影響を受けていないようで、痺れていないサメ達と戦いつつ時折痺れているサメ達にも一方的に攻撃を仕掛けている。

 おまけに厄介なことにクラゲは電撃を放ち続けながらモササウルスの特殊個体の傍へ近寄ろうとしていて、結果として戦っているサメ軍団がドンドンと痺れさせられてしまっているではないか。

 

 あのクラゲをどうにかしないと流石に不味いことになりそうだ……そう判断した俺はクロスボウで援護しようとしたが、その前にクジラもどきに乗ったオウ・ホウさんが海底に沿うようにしてモササウルスの特殊個体に気づかれないようにクラゲの元へと近づいて行きあっさりと倒してしまう。

 ……あんなに全力で放電している中に良く突っ込んで行けたものだ……クジラもどきは耐性があるからともかく背中に乗っているオウ・ホウさんは無事では済まないだろうに……と思ったが、やることをやって戻ってきたオウ・ホウさんは全く傷付いているようには見えなかった。

 一体どうなっているのやら……水中にいるから詳しく話は聞けないが、そう言えば俺もクジラもどきに乗った際にサドル越しに体温調節能力の恩恵を受けることが出来ていた。

 

 ……ひょっとしてクジラもどきのサドルには……いやこの鉱石を見て思いついたサドルには生き物の特徴を伝える細工でも施されているのかもしれない。

 まあそれは後々検証すればいいとして今は目の前の戦闘……はクラゲが退治された途端にサメ軍団があっさりと片を付けてくれた。

 やっぱりあの痺れさえ何とかなればサメは本当に頼りになる……逆にアレに耐性が無いと他の奴らとクラゲが一緒に現れただけで一転して全滅の効きになるのが恐ろしいというかなんというか……。

 

 とにかく戦いが終わったことでようやく落ち着いてこの場所を調べられるようになったわけで、改めてこの空間を見渡してみた。

 すると入ってきたところ以外に進めそうな道は無くて、どうやらここで行き止まりのようだ。

 しかしこんな意味ありげに隠されていた場所なのだから何か隠されているのではとあちこちを入念に調べてみることにした。

 

 三人で手分けして壁と天井、そして海底沿いに近づいて何かないか探そうとして……そこで海底担当になった俺は眩しく輝く鉱石のある海峡の両脇にまるで遺跡にありそうな石造りの階段が付いていることに気が付いた。

 やはり意味ありげだがそこを辿ってみても特に何もなく、仕方なく今度は眩しさを堪えて鉱石のある海峡に沿って進んでいった……ところでその中心に何かが飾られていることに気が付いた。

 そして近づいた俺は……それがアーティファクトなのだと理解して驚いてしまう。

 

 こ、ここにあったのか……発光する鉱石の輝きに紛れて全く気付かなかった……というかじゃああの意味ありげな陸地は何だったんだ?




【今回名前が出た動物】

メガロドン(サメ)
αモササウルス(モササウルスの特殊個体)
クニダリア(クラゲ)
バシロサウルス(クジラもどき)

【今回登場した洞窟】

CavernsOfLost Hope(狡猾の洞窟)

【今回登場したアーティファクト】

狡猾のアーティファクト
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