ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第303話

六百八十四頁目

 

 色々と疑問はあるが、とにかくアーティファクトを回収しようと思ったが、また発光する鉱石にクラゲが隠れていたら危険なのでクジラもどきに乗っているオウ・ホウさんにお願いした。

 もちろん快く引き受けて呉れたオウ・ホウさんはさっと近づいて行き……特に何の問題もなくアーティファクトを手に入れて見せた。

 そして俺達の元に戻ってきて回収したアーティファクトを見せてくれた。

 

 これでついに七個目か……オベリスクに空いた穴からして全部で十種類のはずだから、残りは三個ということになる。

 しかし考えてみればこれだけ集まっているのだから、どれかのオベリスクに嵌め込む三種類分が揃っていても不思議ではないが……まあその辺りのことは無事に戻ってから考えることにしよう。

 そう、洞窟攻略は拠点に戻るまで気を抜くわけには……何か遠足か何かを思い出すが、実際に消耗している状態での帰路は危険なのだ。

 

 まして大抵の洞窟は帰り始めるころには新しい敵が沸きだしているのだから恐らくここも帰り道にまた敵がいても不思議ではない。

 尤も今回はここに連れて来た前衛のサメ軍団こそボロボロだが、後衛として温存していた二十匹のサメ軍団がほぼ無傷で残っているからそれこそ油断さえしなければ問題ないだろう。

 そう思い早速この狭い場所から出てモササウルスたちを残してきた場所に戻ろうとして……入ってきた場所が分からなくなって、少しだけ迷ってしまった。

 

 それでも脇道がないから時間をかけて影沿いに探して回ることで何とか戻る道を見つけることが出来たが……全くただでさえ洞窟は迷いやすいというのに、水中ともなると視界の問題や重力による上下の間隔も失せるものだから余計に厄介だ。

 これは出口を見つけるまで本気で気を引き締めていかないとな……。

 

六百八十五頁目

 

 思った通りというか穴から出た後もやっぱり進行方向に迷いそうになってしまった。

 おまけに敵も入った時よりは少ないけれどそれなりに沸いていたために、これと戦いながら進んだところ……無事にあの陸地のある奥の行き止まりに辿り着いてしまった。

 まあこの洞窟は基本一本道だから逆に言えばここからあの穴を無視して壁沿いに引き返せば出られるだろう。

 

 しかしそれはそれとして、本当にこの空間は何なのだろうか……アーティファクトがあそこにあった以上は多分ここにはないはずだし、ただの罠ということなのだろうか?

 それともひょっとしてここが海底という特に厄介な環境にある洞窟だからこそ例外的に二つアーティファクトが置かれている可能性を否定しきれない気がする。

 考えてみれば俺達が見つけているアーティファクトがありそうな洞窟は二つだけれど、それに対してアーティファクトの残りは三つあるはずなのだ。

 

 何だかんだでこの島で暮らし始めてかなりの時間が過ぎているし、その間に何度か本格的に洞窟探索をしているが未だに陸上には洞窟を見つけられないでいる。

 こうなると最後の一つがこの陸地の向こうにあっても不思議ではないのではと思えてくる。

 或いはこことは別に海底にもう一つ洞窟があるのかもしれないが……とにかく今回は無理だが、何れ余裕ができた際にはこの陸地部分も探索してみたほうがいいかもしれない。




【今回名前が出た動物】

クニダリア(クラゲ)
バシロサウルス(クジラもどき)
メガロドン(サメ)
モササウルス

【今回登場した洞窟】

CavernsOfLost Hope(狡猾の洞窟)

【今回手に入れたアーティファクト】

狡猾のアーティファクト
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