七百五頁目
情報以外にもう一つ、というより幾つかマァが持ち帰ったものもあった。
それは良く映画で見る様なポンプアクションすることで連続で弾を打ち出せるショットガンの高品質であろう物と同じく高品質の金属の盾、そして防具の設計図……毛皮のレギンスと金属の鎧の小手部分のものだ。
どれもこれも貴重で役に立ちそうな代物ばかりでありがたい限りだったが、こういう品質の良い物や設計図は時折島のあちこちに降りて来るカプセルや洞窟内に置かれている逆三角形型のカプセルか……或いは強敵である特殊個体を退治した際にしか手に入らなかったはずだ。
それをこんなにも沢山どうやって集めたのか……てっきりその新しく見つけた洞窟を一人で出入りして探したのではと思ったが、詳しく聞いてみると何と深海にはあちこちに洞窟内で見かけるタイプのカプセルが隠されているのだという。
俺が潜った際には見つけられなかったのだが、たまたまマァは洞窟を探すために細かく丁寧にいろんな場所を見て回っていたから見落とすことなく見つけられたようだ。
……実は結構前からちょくちょく回収してあったそうだけれど、探索中だからと動物の荷物入れに一旦入れておいて毎回すっかり忘れて拠点へと帰ってきてしまっていたそうだ。
今回は洞窟を見つけた興奮から早めに切り上げて、その際にまだ動物に預けてなかった物が手の中に残っていたから連鎖的に思い出すことが出来て、こうして一気に持って帰ってきたらしい。
設計図の方はともかくポンプアクション式のショットガンと金属の盾が早い段階で手に入っていれば毒ガス洞窟の探索に使えそうだったのだけれど……。
まあ今更言っても仕方が無いし、それこそ今後に……残る陸上の洞窟にして難関でもある豪雪地帯の強敵ばかりいるあそこの攻略にでも使わせてもらうとしよう。
そう言えばその際にマァは前に試して開くことができなかった色のカプセルも全て開くことができるようになっていたという。
俺が開けるようになるにはかなりの時間が掛ったはずなのでそれに比べると早すぎる気がしなくもない……でも考えて見れば彼もこの島に来てそれなりに経っている。
その間にかつての俺よりは積極的に活動し様々な動物を捕獲して、また危険な特殊個体も何体も倒し挙句にそいつらが何匹も襲ってくる難関である水中洞窟すら攻略しているのだ。
そう思えば確かに今の時点でもこの島に慣れてると評価されてカプセルが開けるようになっていても不思議ではない。
……俺が初めてカプセルを開けた時はパチンコが出て来て、それを利用して動物の捕獲を始めていたのだが今ではショットガンか……あの頃からは考えられないぐらい高度な装備だ……。
思えば遠くまできたものだ……その辺の草を束ねて服を作り藁の家で暮らしていた頃が何故か妙に懐かしく感じられてしまうなぁ。
【残りの洞窟】
CavernsOfLostFaith(野獣の洞窟)
SnowCave(強者の洞窟)