百九頁目
テリ君のおかげで向かうところ敵なし状態が続いているが、道は未だに分からないままだ。
それでも適当に進んでいると、目の前に黄色く輝くカプセルがゆっくりと降りてきた。
たまに空から降り注いでいるこれは、前見た時は白い色だったけれどあの時は左手の鉱石が反応してベッドとパチンコをもたらしてくれた。
だから今度も良い物が貰えるかもと思い近づいて左手をかざしたが、あの時とは違い淡い赤色の光を洩らして……そのまま何の反応も示してくれなかった。
カプセルも黄色い光を放ったまま残り続けている……何度繰り返しても同じだ。
仕方なく後ろ髪惹かれる想いでその場を後にしたが、一体何が悪かったのだろうか?
百十頁目
光るカプセルを入手することを断念してさらに先へと進もうとした俺は、今度は崩れかけた建物を見つけた。
これはひょっとしてと思い、瓦礫の中を漁ると思った通り日記の断片を見つけることができた。
どうやらこれもロックウェルという人が書いたもののようで、またしてもアーティファクトとオベリスクという名称が記されていた。
相変わらずこれが何なのか全く見当もつかないが、記述を読む限りアーティファクトは洞窟に隠されているお宝のような代物らしい。
またこの人は考古学者のようだが、オベリスクというものは研究するに値する代物なのだという。
この島で絶滅動物以外で研究に値しそうな物……科学者ではなく素人の凡人としての見解だが、今までこの島で生活してきた凡人としては一つしか思い当たらない。
ひょっとしてオベリスクとは……先ほど俺が調べに行ったあの空に浮かんでいる建造物のことではないだろうか?
もしそれが正しいのならばオベリスクに関連付けられているお宝であるアーティファクトとは、あの建造物の真下にあった装置にある四つの窪みにはめ込むものなのではないだろうか?
全てが推測の積み重ねだ、しかもその洞窟の場所も分からない以上は検証することだってできない。
それでも一応記憶の片隅には残しておこう……アーティファクトとオベリスクという単語を。
百十一頁目
また新しい生き物……物凄い大きなカエルが泳いでいるのを見かけた。
そしてその近くを蛇と……今まで見てきた奴より大きなワニも見かけた。
しかしどれもこれもテリ君の敵ではない、だから調子に乗って進んでいると今度は前に見たキリンに似た巨体の草食動物まで現れてきた。
こいつを仲間にしたらもっといろいろと便利になりそうだが、正面から戦うのは危険すぎる。
かといってこの場所に罠というか動きを止める建造物を作ろうにも、そのためにパロロ君の背中から降りるのもリスクが高い。
何せ幾ら倒しても蛇やワニが湧き出てきて、こちらに襲い掛かってくるのだから。
やはり今は仲間を増やすよりもこの場所を抜け出すことを優先しなければ……しかし接している陸地は隆起していて這い上がるのは難しそうだ。
いっその事来た道を戻るべきか、勾配が緩い場所を見つけるまでこの密林地帯を走り続けるか……迷うところだ。
【今回名前が出た動物】
テリジノサウルス(テリ君)
ベールゼブフォ(大きなカエル)
ティタノボア(蛇)
サルコスクス(大きなワニ)
パラケラテリウム(キリンに似た巨体の草食動物)
パラサウロロフス(パロロ君)
【今回登場した日記】
ロックウェルの記録(#15)