ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第330話

七百十七頁目

 

 ちょうどいいタイミングでマァとメアリーがアサルトライフルを始めとした物資を持って駆けつけてきた。

 そんな二人にショットガンを渡しつつ状況を説明した上で敵を減らすのを任せると、俺は一旦洞窟から出た。

 そしてメアリー達が物資の運搬を兼ねて乗ってきたであろうケツァ君に乗り込むと、その背中に揃っている施設を利用して早速思いついたばかりの新たな武器……ロケットランチャーを作り始める。

 

 まず旋盤で金属のインゴットを工作してポリマーとセメントで細かい部分を整えることで本体というか発射装置を作り上げると、次に同じく旋盤で打ち出すロケット弾を作り始めた。

 基本的には本体と同じ材料で、だけど爆発物ということもあって火薬を追加して、更に打ち出す前に誤爆しないような工夫を凝らすために水晶も追加しての作業だ。

 どちらも初めて作るものだというのにやはりスムーズに手が動き驚くほど早く完成させることができた……鉱石の恩恵というには余りにも早い……また力を貸してくれたんだねフローラ……ありがとう。

 

 右手首の鉱石に感謝を込めて軽くキスをすると淡く光を放って反応してくれたのを確認してから、俺は更に人数分のロケットランチャーと数十発ほどのロケット弾を作ってから、それらを抱えて急いで洞窟の中へと戻った。

 やはり中の状況はあまり変わっていない……メアリーとマァがアサルトライフルでもって何匹か倒した後はあったけれど、やはりまだまだ敵は多い。

 だからこそ俺は作ったばかりのロケットランチャーを二人に渡しつつ、まず自分が一つを構えて弾を込めて……オウ・ホウさんに注意するよう告げてから爆風に巻き込まないよう、ちょうど刀で切りつけられて飛ばされたことで一番離れたところにいる敵の一体に向けて打ち放った。

 

 果たして煙を上げながら直進したロケット弾は敵に着弾するなり周りの数匹を巻き込む小爆発を巻き起こした。

 そしてその圧倒的な威力の前に直撃した個体はあれだけ頑丈だったにも関わらず一発で動かなくなった。

 それまで何度か刀で切りつけられて傷を負っていたというのもあるだろうが、他の余波を受けた狼なども目に見えてふら付くほどの大ダメージを受けているほどだ。

 

 こんな武器の存在を知る由もない時代から来た三人はその新兵器がもたらした光景を見て、一瞬我を忘れて目を丸くしてしまっている。

 

 尤も俺の反応も似たようなものだった……創作物の中でぐらいしかお目にかかったことのない武器の余りの威力に驚いてしまう。

 しかしこれならば確実に敵を一掃できるだろう……そう判断した俺は早速他の二人にも打つように頼んだ。

 

 二人とも……特にメアリーはこの恐ろしいまでの威力に怖気ついていたが、向こう側にいるオウ・ホウさんが苦しそうな声を上げたのを聞いて覚悟を決めた様にロケットランチャーを構えてくれた。

 そして俺達は何もかも更地にするかのような勢いでロケット弾を撃ち放ち、敵を一掃していくのだった。

 するとその最中に見覚えのない四つ足の生き物がどこからともなく現れて、爆風に苦しんでいるのに気が付いた。

 

 恐らくこいつがメアリーの言っていた穴から飛び出す奴だろう……どうやら思った通りロケットランチャーはこいつにも有効なようだ。

 これならばロケット弾で敵を一掃すればオウ・ホウさんと合流できる……あと少しだけ耐えてくれオウ・ホウさんっ!!




【今回名前が出た動物】

プルロヴィア(四つ足の生き物、穴から飛び出す奴・存在が害悪)
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