七百十八頁目
何とかギリギリでオウ・ホウさんと合流することができた。
流石に三人でロケットランチャーを雨あられのように打ち放ったおかげで敵を一掃することができたためだ。
ただ最後まであの穴に隠れている奴には気を付けなければいけなかったが、やはりあれだけの爆発に襲われたらどうしようもないらしく全く襲撃されることはなかった。
それはともかく合流したオウ・ホウさんにメディカルブリューを飲ませつつ、拠点へと引き返し始める俺達。
どうやらこの洞窟だけは今までの洞窟とは更に格別な難易度のようだ……これまで以上にしっかり支度をしなければ危険すぎる。
だから動物のお世話作戦もいったん中止して、改めてオウ・ホウさんが休まるのを待ってから話し合う必要があるだろう。
しかしまさか隠れていて人が通りがかった時だけ襲い掛かる動物が居るだなんて……そう言えば前に仲間にしたレオ君も似たような習性を持ってきたような気がする。
確かあの時の俺はぶつかったショックで意識が朦朧として動物の手綱から手が離れて落下してしまった。
そして今回の動物もまた話に聞く限りぶつかったショックで一時的に動きが取れなくなり、オウ・ホウさんはグラップリングフックから手を離してしまったという。
……ひょっとして今回の動物も穴から飛び出してきた勢いで仕掛けて来る攻撃を喰らったら、動物に乗っていても叩き落とされてしまうのではないだろうか?
そう考えると尚更連れ込む動物を含めた戦略を考え直す必要がありそうだ。
それこそ音波で敵の位置を探知できるパロロ君の同種を連れ込むのもアリだが……いっその事、素材を集めまくって皆でロケットランチャーを並んで打ち放ち爆発祭りで強引に進むという方法も……ただそれだとコストが凄まじくかかりそうだなぁ。
かといって別の方法もそうそう思い浮かばないし……それこそSF映画にありそうな辺りの生命反応をスキャンできる装備だとか透明人間になって周りの生き物に気づかれなくなる能力を持った動物でも用意できればいいのだけれど……。
そう思って左手首の鉱石を眺めるけれど全く反応はなかった……やっぱり無理だよねぇそんなのは……。
ただ右手首の……フローラの方を眺めてみるとほんの僅かにチカチカと反応したように見えたのだが結局何も思い浮かぶことはなかった。
彼女が何を伝えたいのかは分からないが、少なくとも現時点ではその手の道具に頼ることは出来なそうだ。
とにかくこれが最後の洞窟なのだ……全力で攻略してやるとしよう。
そうすればきっと乗り越えられるはずだ……何せ俺達はこの島であれだけ多くの洞窟や難関を乗り越えてきたサバイバーなのだから、皆で協力すれば克服できない場所なんかあるはずないっ!!
【今回名前が出た動物】
プルロヴィア(穴から飛び出してくる奴)
ティラコレオ(レオ君の同種)
パラサウロロフス(パロロ君)