七百三十八頁目
ロケットランチャーの弾は確実に溜まってきているが、あの洞窟全体を満遍なく燃やし尽くすほどの量を作るにはまだまだ時間がかかりそうだ。
それこそ下手したら超巨大な肉食の数を揃えるより時間が掛りかねない……ただパロロ君の同種であいつらの潜っている場所をピンポイントで射抜けるのならばかなり弾数を節約できる気もする。
だから中で育っている子達が成長したら、その時点で四人全員でどこまで行けるか試しに挑んでみるのもいいかもしれない。
また弾の制作ついでに例の樹液回収に必要となりそうな木に掛けるプラットフォーム……ツリープラットフォームとでもいうべきものを作り上げた。
これを上手いこと樹液の蛇口を付けている高さの足場になりそうな位置に吊り下げれば安全かつ確実に樹液を採取できるようになるだろう。
その際には近くにあるハチの巣から蜂蜜も取ってきておけば例の料理を作る際に材料が足りなくなることはないだろう。
もちろん山肌の拠点にあるフローラが残した畑の収穫と手入れも定期的にしているから野菜だって冷蔵庫に貯まっているぐらいなのだ。
尤も新しく作る料理の効果次第ではもっと効率的に採取できるよう畑を増設する必要も出てくるかもしれないが……あの料理にどんな効果が秘められているのかはまだ未知数なのだ。
他のロックウェル氏が残してくれた料理には効能も書かれているからわかりやすかったのだが……まあフローラが草食の動物に食べさせてと書いてあったから多分動物に効果が有るものなのだろうけれど……彼女がわざわざ書き残すぐらいなのだから有益な料理だと信じたいところだ。
とにかく今のところこちらは順調に準備が進んでいる。
後はマァやオウ・ホウさんが未だ見ぬ有益な能力を持った生き物を捕獲して来てくれればいうことはないのだが……何せ島中巡ったと思いきやつい先ほど見落としていたカンガルーという生き物を見つけたばかりなのだ。
きっとまだまだこの島には俺達が仲間にしていない有益な生き物が居る……と信じたいところだ。
まあ見つからなかったとしても今の俺達ならば物資さえ揃えていれば大抵の困難には立ち向かえるだろうけれど……だからこそまたしばらくの間は物資を揃えることに専念すべきだろう。
そうなると日記に書くことも減りそうだし、次回の日記はまた日をまたいだ後で、それまでのことをまとめて書くことになりそうだ。
……しかしこの日記というかメモ書きを束ねた物も、もう七百頁を越えているなんて……まさかここまで続くとは自分でも思わなかった。
或いはこの島でこれほど長く生きながらえるとは、というべきかもしれない。
尤もちょっとした油断で明日にでも死んでいておかしくない身の上ではあるが……ここまで来た以上は何が起きようと、何が待ち構えて居ようとも……皆と共に最後まで足掻いてやろう。
【今回名前が出た動物】
ギガノトサウルス(超巨大な肉食)
パラサウロロフス(パロロ君の同種)
プロコプトドン(カンガルー)