七百四十二頁目
まだ薄暗いうちから起きて畑の手入れから工業炉の中身の入れ替えなどを一通り済ませた上で、俺達は強敵ばかりの洞窟前へと集合した。
そして乗ってきたケツァ君の背中でそれぞれ準備を行い、忘れ物が無いかを確認していく。
装備はまず全員毛皮装備で、もちろん胴体とレギンスは設計図から作った高品質な物を身に着けている。
また武器としては全員にロケットランチャーとその弾薬25個を持たせた上で、俺とメアリーは設計図から作った高品質なアサルトライフルと弾薬を持ち、マァは高品質なポンプアクション式のショットガンと弾を、そしてオウ・ホウさんは高品質な弓と剣を持っている。
オウ・ホウさんも本当は重火器を持って行って貰う予定だったのだが、弾薬が尽きた時のことを思えば簡単な材料さえ持ち込めば現地で手作りできる弓矢も一つは持っておいた方が良いということになったのだ。
後はメアリーだけ高品質な金属の盾も持っており、またそれとは別に荷物係としてクロスボウとグラップリングフックも幾つか持ってもらっている。
もちろんメディカルブリューはそれぞれが百個ずつ持っているから非常時にはこれを啜ることになるだろう……後は金属の防護柵と共に現地で工作することになった時用の木材などの細かい素材を何度かに分けて洞窟内に運び込み、乗り込む予定の動物たちに分けて持たせている。
そうして考え得る限りの支度を済ませたところで、改めて洞窟内に入りそれぞれレオ君の同種に乗り込むとティラノ達を引き連れての行群を開始した。
ちなみにティラノではなくレオ君の同種に乗る理由は非常時に壁をよじ登ることで安全を確保できるからだ。
尤も例の地面から飛び出す奴に襲われたらひとたまりもないのだが、ティラノに乗っていてもそれは同じことなので考えないことにしている。
まああいつだけは優先してロケットランチャーで駆除する予定なので、それさえ上手く行けば問題なく進めるはずだ。
そう思いながら早速パロロ君に吠えてもらい音波で周囲の敵の位置を探ってみると、思った通り防護柵を越えた流れる水の向こう側の地面で不自然な反応が見えてきた。
実際にじっと目を凝らして見ると身体の一部が地上へとはみ出しているような気がする……だからまずオウ・ホウさんが弓矢で撃ってみたがほとんど反応が無かった。
しかし見間違いとも思えないし、最初なので念には念を入れようとロケットランチャーで一発撃ってみると思った通り例の四つ足の生き物が爆風によって炙りだされ苦しそうに這い出てきたではないか。
それをすぐにアサルトライフルでハチの巣にして駆除してやると、更に洞窟の奥の方から雪男やら狼やらがワラワラとやってきてこちらに向かってこようとする。
これは流石に一々銃で撃っていては弾が幾らあっても足りない……それにもう穴の中に隠れている奴は居なさそうなので、今度はティラノと俺達が乗ってないレオ君の同種に攻めるよう指示を出した。
果たして相変わらずこの洞窟の生き物たちはどいつもこいつも異様に頑丈だったけれど、流石にティラノ二匹を相手にしては適うはずもなかった。
まして隙間を塗って攻撃しようにもそいつらはレオ君の同種が鋭い爪と牙で攻撃して激しく出血して動きごと弱らせてくれる。
更に逃げようとしたり距離を取ろうとした奴らはオウ・ホウさんが的確に射貫いてくれる……おかげで他の洞窟と変わらず簡単に敵を駆除することに成功した。
……ようやくこの部屋から先に進めそうだ……ここまで準備してやっとだ……本当に厄介な洞窟だなぁ。
【今回名前が出た動物】
ケツァルコアトルス(ケツァ君)
ティラコレオ(レオ君の同種)
ティラノサウルス
パラサウロロフス(パロロ君)
プルロヴィア(穴から飛び出してくる奴)
イエティ(雪男)
ダイアウルフ(狼)