ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第353話

七百四十三頁目

 

 正面には敵の増援がやってきた奥へと進めそうな道が見えているが、すぐに進むことはせず先ほどの戦闘で僅かに傷付いた仲間を豚に癒してもらいつつ、その間に他の道も無いかこの空間を探索して回る。

 もちろん隠れている例の奴がいないかパロロ君に確認してもらいながらだが、しかし他に進めそうな道は見つからなかった。

 ただ唯一というかこの部屋の中はあちこちが水没していて、その中には小魚やアンコウと思わしき生き物も泳いでいるのだが、その水が水脈のように連なっていてどこかへと流れて行っている。

 

 恐らくこの水流を辿って行っても先に進めなくはなさそうだけれど、途中で滝の様になっている断崖絶壁にぶつかったら困ってしまう。

 だから動物たちの傷が癒えたところで素直に唯一見えている道に向かい、そこからはいつも通り右手の壁沿いに進んでいくことにした。

 その唯一の道は地下深くへ誘うかのように傾斜が付いているがティラノがギリギリ一匹なら通れる程度には横幅と高さがあった。

 

 もちろん逆に言えば他の細々とした動物ならば一段となって進める程度の余裕があったので、まず先頭をティラノに進んでもらい、その後ろから俺達とレオ君の同種がパロロ君を引き連れて行き、更に後ろから豚とワニが付き最後尾を守らせるようにもう一頭のティラノ……この並びで進んでいった。

 果たして少し進んだところで不意にティラノが何かを威嚇するかのように咆哮を上げたかと思うとドタドタと進み出ていき、すぐに激しく争う戦闘音が聞こえてきた。

 慌てて後を追いかけた俺達は、またしても最初の部屋と同じ様な水の流れる小さい空間へ辿り着いたが、そこでティラノが雪男とシロクマを相手に戦っているではないか。

 

 尤も最初の部屋に比べて敵の数は少なかったが……恐らくは最初の部屋での戦闘に援軍に来た個体はこの部屋にいた奴らだったのだろう。

 それを倒したからこそ今回は数が少ないようで、これならばティラノだけでも圧勝できそう……かと思ったが意外にも少し苦戦しているように見えた。

 というより最初の部屋で見た時より動きも迫力も僅かに劣っているような気さえして、それに気づいたメアリーが慌てて助けようと前に飛び出そうとした。

 

 しかし洞窟慣れしている俺達は冷静に自分たちの安全を確保するべく動き出す。

 まずメアリーを抑えて代わりに俺達の乗っていない動物たちを送り出した上で、唯一残していたパロロ君でこの辺りに例の奴がいないかを確認した。

 すると思った通り少し離れた場所の、何と壁の中から反応があった……もし気付かずに近づいていたらどうなっていたことやら。

 

 もちろんそこへロケットランチャーを打ち込みそいつを表に引きずり出した後で、改めて後ろのティラノも先に進ませてその後で俺達も重火器で遠距離から攻撃を手伝い始める。

 ……つもりだったのだが後ろのティラノが戦闘に加わった途端に、何故か急に前にいたティラノの動きも良くなってあっさり敵を全滅させてしまう。

 これは一体どうなっているのかと不思議に思う俺達に、メアリーはひょっとしてと前置きした上でこの子達はちょうど雄と雌の関係だから傍にいるとお互いに良いところを見せようと張り切っているのではないかというのだ。

 

 何でも今までもメアリーが動物に子供を産ませようとする際に雌雄を揃えると動きが妙に活発化することが多かったそうだ……だけど動物にもそんなことがあるのだろうか?

 ……でもまあ実際に動きは良くなっているわけだし、もし本当にその雌雄ブーストとでも呼ぶべき効果が有るのならば次からはそれも考えた上で動物を編成することにしよう。




【今回名前が出た動物】

パラサウロロフス(パロロ君)
セイバートゥースサーモン(小魚)
アンコウ
ティラノサウルス
ティラコレオ(レオ君の同種)
パラサウロロフス(パロロ君)
ダエオドン(豚)
バリオニクス(ワニ)
イエティ(雪男)
ホッキョクグマ(シロクマ)
プルロヴィア(例の奴)


遂に新マップ来ましたね、赤い宝石何個か回収したけどあれは一体……?
更にARK2の販売日の情報も来て、なんか凄いことになってますねぇ……。
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