ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第355話

七百四十六頁目

 

 滝の上から打ち下ろす作戦もこれまた思った以上に上手く行った。

 まずオウ・ホウさんが弓矢で的確に目に見えるところにいる敵全てを射抜き、挑発することで滝下へと敵を誘導する。

 そして敵が密集したところでアサルトライフル……で撃つのは非効率なのでロケットランチャーでまとめて吹き飛ばすことにした。

 

 ここに来るまでに二発しか使っていないので、この調子なら多少は消費しても大丈夫だと判断したのだ。

 何より別に一度に攻略しきるつもりではないのだから使い切りそうなところまで防護柵で安全を確保してから引き返してもいい。

 尤も今のところ何もかもが予想以上に上手く行っているから下手したら今回の一度で攻略しきれるかも……何て甘い考えを持ちそうになるが、やっぱりこの手の過信は止めた方が良いだろう。

 

 ともかく滝の上からロケットランチャーを十発程度放ったところでまとめて敵を吹き飛ばすことができた。

 チラホラと爆風を逃れた奴は残っているが大した数ではないし傷付いてもいるから、この程度ならば入り口付近で襲われてもティラノ一頭と足元にいるレオ君の同種たちで何とか出来るだろう。

 ただやはり気を付けなければいけないのは穴に隠れている奴だ……あいつだけは崖上から距離があり過ぎてパロロ君二世の音波探知は届かず引きずり出すこともできなかったのだ。

 

 あいつのサプライズアタックだけには注意しなければと慎重に狭い道を進み、部屋の入り口付近で早速探知を行ったが思った通り直ぐ近くに二匹ほどが潜んでいた。

 同時に滝下から残っていた動物が水たまりを泳ぎながらこちらへと近づいてくるのも分かり、そっちへティラノと騎乗していない動物をけしかけながら俺達は唯一手元に残したパロロ君二世と共に片っ端からこの部屋に残っている例の動物を穴から引きずり出しての駆除に掛かった。

 最終的に更に十発ほどロケットランチャーの弾を使う羽目になったがおかげでこの部屋からも敵が一掃できて、安全を確保できそうになった。

 

 ただ結構広い上に水たまりが水路のように広がっているから防護柵で安全な空間を確保するのは意外と厄介そうだが……やはりやっておかないと不味そうだ。

 何故なら少しずつ俺達の持っているロケットランチャーが痛んでいるような気がするからだ……まさかここまで発射台である本体が脆いとは思わなかった。

 一応全員予備としてもう一本は持ち込んでいるけれど、下手したら修理のために一度戻る羽目になるかもしれないなぁ……。




【今回名前が出た動物】

ティラノサウルス
パラサウロロフス(パロロ君二世)
プルロヴィア(穴から飛び出す奴)
ティラコレオ(レオ君の同種)
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