百二十頁目
意外とここにいる奴らは中々仲間にしづらい奴らばかりだ。
眠りにくいしすぐに逃げるし、熊などは物凄い強さで逆にこっちがやられかけた。
おまけにボーラも効かない奴が多い……せっかく麻酔矢を大量に作ったというのに。
やはりテリ君を捕まえた時のような罠を作るべきかもしれない。
そう思っていると目の前にプテラノドンが降りてきてくれた……もちろん捕まえておくことにする。
こいつが仲間になったらいったん戻ってみてもいいかもしれない。
……周りには同じような木々ばかり生えてるけど、流石に少し動いただけだから帰れるよな?
百二十一頁目
やはり何か方向が分かるものを作らないと不味いかもしれない。
ほんの少ししか動いていないのに、またしても道に迷ってしまった。
こんなことならばあの拠点から動くべきではなかったのかもしれない。
これからどうするべきか、仲間たちを見回しながら考える……ダチョウ型の肉食であるダーちゃんとチョウ君が護衛にはなるけれどテリ君に比べれば余りにも頼りない。
どうにかして元の場所へ戻る方法を見つけなければ。
そのためにももっと広い視野を確保できればいいのだけれど、これだけ木々に囲まれているとそれも難しい。
プテラノドンのテラ君に人の言葉がわかるなら彼に見てきてもらうのだけれど……いっそ彼に乗って空を飛べたら話は早いのに。
一応サドルを作れるだけの素材は手元にあるし、ダメ元で試してみるのもいいかもしれない。
百二十二頁目
凄い凄いっ!! これは良いっ!! 最高だっ!!
まさか本当に人を乗せて空を飛べるなんてっ!! テラ君は本当に凄い奴だっ!!
まるで漫画や映画のワンシーン見たいだっ!! 何だか物凄く感動しているっ!!
この島に来て色んなことがあったけれど、この感動は今までで一番だっ!!
動物の背中に乗って空を飛べるなんてっ!! 地面に貼りついている何もかもが小さく見えるっ!!
何だか物凄く楽しいっ!! この島に来て良かったとすら思えるほどだっ!!
このままどこまでも飛んでいきたいっ!! レッツゴーだテラ君っ!!
百二十三頁目
し、死ぬかと思った……あのクソ猫がぁあああっ!!
空から下を見下ろしていると何とか近くにテラ君のいる拠点を見つけることができた。
だから降りようと高度を下ろしたところで、またしても近くの木に貼りついていたクソ猫に叩き落とされたのだ。
落下の衝撃で骨こそ折れなかったが苦痛に呻いているところに、そいつは食らいついてきた。
一緒に居た仲間たちはテラ君の移動速度についてこれてないせいで、援護も受けられないまま俺は必死で手元にある麻酔矢を打ち続けた。
そして少し意識が遠くなりかけたところで、ついに向こうが折れて逃げ出してくれた。
それでも不安から矢を打ち続けていると、最後の一発が上手く頭に当たったようでそいつはその場に崩れ落ちた。
それも眠っただけで死んではいないようだった、だから最後の力を振り絞って手元にあった生肉やこんがり肉を手あたり次第食べさせると最後の力を振り絞って拠点を目指すことにした。
もう目の前に見えているのだ……だけど身体が重い上に出血もしている。
果たしてあそこまでもつだろうか?
【今回名前が出た恐竜】
ショートフェイスベア(熊)
テリジノサウルス(テリ君)
プテラノドン(テラ君)
テラーバード(ダーちゃん・チョウ君)
ティラコレオ(クソ猫)