七百六十二頁目
カプセルをスルーした俺達は例の狭い通路に辿り着いた。
果たして奥を見てみれば防護柵を置いてきたことが良かったようで、敵は全く沸いていなかった。
まあ通り抜けることもできないほどスペースを埋めているのだから当然だが……問題はやはり凍り付いていてもう動かすことが出来なそうな点だった。
こうなると壊して進むしかない……予めその程度は覚悟していたが、いざ壊すとなると使った素材が勿体なく思えてしまう。
だから出来る限り壊した中から使えそうな物を回収しておく……量さえ足りていれば作業机代わりに使えるビーバーの背中で新たにこれも作ることができる。
尤も事前に持ち込んだ素材でも十分作れる程度の量はあるのだが……やっぱり捨て置くのは勿体ないから少しでも回収していくことにする。
おかげで壊して素材を回収してまた進んでは壊して……を繰り返すためにどうしても進む速度は遅くなってしまう。
しかし念のためパロロ君二世で調べても敵は全くいないため、問題なく前回引き返した例の分岐点のところまで到達することができた。
ここは多少広くなっているので動物達を一度並べることができた……が数が数なだけに一気に窮屈になってしまう。
それでもいざとなればメガちゃん達を中心に行動できるよう彼らを前方に並べて置く。
その後ろにはユウキィ君が付いているため、この戦力ならば仮に道の先から敵がやってきても余裕で対処できることだろう。
尤もこうなると心配なのは主力であるメガちゃん達が眠くならないかだが、今のところは問題なさそうだ。
本当は時計を作ってきっちり時間を計って行動したかったんだけど、幾ら鉱石を見ても作り方が思い浮かばなかったんだよなぁ……石鹸と言い、何で一部の生活用品は作れないのだろうか?
不思議で仕方がないのだが、洞窟攻略中に考えることでもない……とにかくメガちゃんが眠らないよう前兆を見逃さないように行動していこう。
七百六十三頁目
まずはカプセルがあった坂道を登ってみたが、今回は先ほどの部屋にあったためかここには何もなかった。
ただ高台になっていてこれから通る道を見通すことはできたのだが……やはりいるいる、物凄くうじゃうじゃと敵がたむろっているではないか。
思わず上からロケットランチャーをぶっ放してしまいたくなるが、弾が勿体ないし戦力は揃っているのだから普通に倒していこう。
下に降りて広いところから目に見える相手に軽く弓矢などで攻撃してこちらに気づかせて、襲ってきたところを迎撃していく。
向こうは通路が狭いため数体ずつしか飛び出してこれないが、それを完全に包囲して待ち構えている俺達がすかさず全方位から攻撃を仕掛けるのだ。
これなら群れ全体を相手にするよりずっと安全に戦える上に、やはりメガちゃんの攻撃が凄まじいからあっという間に倒せてしまう。
ただ一つだけティラノに劣る点として、体格の差がそのまま攻撃範囲の狭さに繋がっているということに気づいた。
だから群れ単位を相手にするときはやっぱりティラノの方が優秀みたいだが、逆に一対一ならば相手が小さければ食らいついて持ち上げてそのままガジガジと器用に攻撃できるこっちの子の方が優れている点も多そうだ。
つまりは現状においてはメガちゃんが思う存分活躍できる場が揃っているというわけでもあり、おかげでこの強敵だらけの洞窟でも無双状態だった。
それでも相手の数が数なのと頑丈過ぎることもあって、殲滅しきるのにはそれなりに時間が掛ってしまったような気がする。
まだまだメガちゃんは眠たそうではないが、この点だけは本当にリスキーで恐ろしい限りだ。
やはり先ほどカプセルをスルーして先を急いだのは正解だったようだ……せめてアーティファクトを見つけるまでは寄り道などはしないほうがよさそうだ。
【今回名前が出た動物】
カストロイデス(ビーバー)
パラサウロロフス(パロロ君二世)
メガロサウルス(メガちゃん達)
ユウティラヌス(ユウキィ君)
ティラノサウルス