七百六十六頁目
この坂道はメガちゃん達ならが数匹横並びに移動できる程度のスペースがあったが右側には壁がなく、そこから落ちたら先ほどの水たまりの中へ落ち込むようになっていた。
おかげでもし落ちても落下した衝撃そのものはそこまで痛くないだろうけれど、こんな極寒の地の水たまりに入ろうものなら凍傷などのダメージが酷いことなりそうだ。
だからというわけでもないが、ここもまた慎重にゆっくりと坂道を登っていくと、すぐに曲り道が見えてくる。
そこまで行けば壁に囲まれているから落ちる心配はなくなるが、今度は逆に通路が狭くなり、通れる人数が限られてしまいそうだ。
もしもその先に敵が居たら厄介なことになりそうだ……そう思いまたしてもパロロ君二世に敵を探知してもらう。
するとすぐに大量の反応が返ってくる……ついさっきもたくさん敵を倒したばかりだというのに、この敵の異常なまでの密度は一体何なのだろうか?
おまけに敵の一体一体が頑丈な上に、こうして地形のせいで使える動物や戦い方までも制限されていて……本当にこの洞窟だけ難易度が異常だと思う。
しかし今更文句を言っても始まらない……とにかくまだまだ物資も残っているし動物達も健在なのだから、やれる限り攻略を進めようと思う。
今回もまた安全を優先するために金属の防護柵を置いて敵の通行を制限した上で、重火器で遠距離からハチの巣にしていく。
相変わらずシャレにならない量の弾薬とかなりの時間を消費されるが仕方がない。
メガちゃん達に戦わせれば時間も物資も節約できるのは分かっているが、こんな狭い上に少し下がったら足場も悪くなる場所で動物をけしかけるのはリスクが高すぎるためだ。
実際に想定した通りこちらは一切被害を受けることなく敵を一掃することができたが、所持している弾薬はまた心許なくなっきた。
それでもまだ同じぐらいの敵の団体を一度ぐらいは蹴散らせる程度はあるし、最悪はビーバーのサドルで持ち込んだ素材を混ぜ合わせれば帰りの分の弾薬ぐらいなら用意できるはずだ。
だから見える敵を一掃し終えると金属の防護柵を壊して進む……前にもう一度パロロ君二世で例の穴に隠れている奴の位置だけは把握しておく。
その上でこの位置からロケットランチャーで狙える奴は倒して置き、他の個体に対しては射線が通る場所までゆっくりと慎重に進んでいくことにした。
そうやってこの細い道を進んでいくと、またしても小さい空間にぶつかった……かと思えば、今までに何度も体感してきた波打つような波動が伝わってきたではないか。
顔を上げて目を凝らせば、この部屋の右側の壁沿いに進んだ先の突き当りにゴリラか何かを象った大きな石像が斜めに地面に埋まっており、その正面にアーティファクトが鎮座しているのを確認した。
ついに……ついに見つけたぞっ!! 俺達はこの洞窟の最深部に到達したんだっ!!
【今回名前が出た動物】
メガロサウルス(メガちゃん達)
パラサウロロフス(パロロ君二世)
カストロイデス(ビーバー)
プルロヴィア(穴に隠れている奴)