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この部屋は右手の壁に沿うように螺旋状の坂道がアーティファクトの有る場所まで繋がっている。
逆に下を見れば先ほどの部屋と同じ様に水たまりがあって、左側に足を踏み外した場合はあそこへ落ちてしまうようだ。
だけれど慎重に進みさえすればそんなミスをするはずがない……例の飛び出してくる奴から奇襲で設けない限りはだが……。
もちろんそれはパロロ君二世とロケットランチャーのコンボで事前に対処してしまえば問題はない。
実際に万が一にも足を滑らさないよう今通ってきたばかりの狭い通路の出口からロケットランチャーを使い、この部屋に隠れている全ての敵を炙り出しおびき寄せた上でメガちゃん達に退治してもらった。
その上でもう一度、新手が湧いていないかパロロ君二世に確認してもらってから俺達はアーティファクトの元へ赴き……回収することに成功した。
後は無事に外に脱出するだけ……何度も通っている上にこの洞窟自体は別れ道が殆どなかったから迷う心配は殆どない。
それでも再び敵が湧いていて襲われることにだけは気を付ける必要があり、パロロ君二世でしつこいまでに敵を探知しながら来た道を戻っていく。
そうして途中にある水たまりが水路のようになっている部屋に辿り着くと、来たときにスルーした赤いカプセルもそのまま残っているではないか。
何だかんだでロケット弾を含めた弾薬はまだ残っているし、動物達も元気いっぱい……と言いたいところだがメガちゃん達の動きがだんだん鈍くなってきている。
パロロ君二世で敵を探知しながら物凄く慎重に戻っていることもあってまた時間を使ってしまい、ついにメガちゃん達に睡魔が訪れる時間になってしまったようだ。
尤も俺達はまだまだ全然ピンピンしている……予め昼寝しておいたこともあるが、それ以上に最後のアーティファクトを手に入れられた興奮のおかげだろう。
とにかくメガちゃん達以外は絶好調なわけで、これならあのカプセルを回収するぐらい訳なく行えるだろう。
何より狭い通路の手前にある部屋だからティラノも含めた全戦力が揃っているし、この部屋自体は縦にも横にも広いから全員が同時に戦うことだってできるのだ。
だからこそカプセルがある場所に一番近いところに設置してある防護柵を壊し、そこからなだれ込んで来ようとする動物達をティラノを主力とした動物軍団で迎え撃ってもらう。
その上で近くの高台からロケットランチャーの弾も遠慮なく使い、あっさりこの部屋の動物を殲滅させる俺達。
そうやって安全を確保した上で赤いカプセルへと近づき手を伸ばし、新たな設計図を手に入れる。
それはギリー装備の顔部分を覆うマスクの作り方が掛かれたものだった……有力な動物のサドルの設計図が欲しかったので、少しだけ残念だが人間の身を守れる防具もまた有益だとすぐに思い直す。
とにかくこれで後は外に出るだけ……もちろん油断せずに進んだことで何も問題なく……ではなく、最初の部屋に戻ったところでついにメガちゃん達が疲れ切ってしまい、丸くなって寝落ちしてしまった。
ただこの部屋も防護柵でかなり安全は確保されているのだから、このまま置いて行っても大丈夫だろうし、俺達も安全にしゃがんで出入りする場所まで到達することができた。
そうしてオウ・ホウさん、メアリー、マァ、そして俺の順でそこを潜り抜けると、四人揃った状態で外へと抜け出した。
すると既に日が登っていたのか、朝日が差し込めていて……その眩しい輝きに一瞬目が眩みそうになる。
それでも何とか近くの簡易拠点内で安全に停めてあるケツァ君に乗り込んだところで、俺達は改めてお互いの顔を見合わせて笑ったり手を叩き合ったりするのだった。
これでアーティファクトが全て揃ったぞっ!! 俺達はこの島にある洞窟を全て攻略しきったのだっ!!
見ているか管理者どもっ!! 見ていてくれたかいフローラっ!! 俺達はついにここまできたぞっ!!
【今回名前が出た動物】
パラサウロロフス(パロロ君二世)
プルロヴィア(隠れている奴)
メガロサウルス(メガちゃん達)
ティラノサウルス
【今回手に入れたアーティファクト】
強者のアーティファクト