ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第374話

七百七十五頁目

 

 あの後、緑のオベリスクも起動して色々と挙動を観察して幾つか分かったことがある。

 まず転移装置を起動した状態で内部にいると約三十秒のカウントダウンが始まり、そこから地面の端から転移先の光景が移されていると思われるホログラムがドーム状に広がっていく。

 そしてどのドームの内側に身体の半分より多くが入っている生き物は、身に着けている物共々全て飛ばされてしまうということだ。

 

 実際にドームの中に残していった狼は食事用の生肉ごと姿を消してしまい、その後少しの間は機械が唸っていた。

 恐らくは向こうで戦っていたのだろうけれど、たった一匹で適うはずもなくすぐに静けさが戻った。

 ちなみにその間にアーティファクトをセットし直してもう一度起動できるかも確認してみたが、流石にそれはできないようだった。

 

 つまり一度戦闘が始まったら後から援軍を送るようなことはできないということになる……まあそれが出来たら外部に援護要員を残しておくことで無限に粘れてしまうからだろう。

 しかしこうなると連れ込める生き物はあらかじめ想定してあった通り、オベリスクの範囲内に連れ込める数までになることになる。

 確かに無限に連れ込めるなら……海ではないがもしあのサメ軍団のように強引に数の暴力で押し勝ててしまい試練もくそも無くなってしまうのだから流石にこれは仕方のない仕様なのだろう。

 

 とにかくこうなった以上は連れ込む生き物をより厳選すべきかもしれない……意外と大きくて場所を取るギガノトではなくそれよりは小柄なテリ君とかを無数に連れ込んだ方が案外やって行けるのかもしれない。

 特に緑のオベリスクに関しては起動時に確認できた光景から毒ガス洞窟そっくりであることも分かっているし、あのナマケモノを連れ込んだら大活躍してくれそうだ。

 だから編成についてはまた後で少し考え直す必要がありそうだが、青いオベリスクに関しては今の戦力で挑んでみるべきだろう。

 

 しかし緑のオベリスクがあそこまで毒ガス洞窟にそっくりな場所に飛ばされるとは……あれだと毒ガス自体も再現されている可能性がある。

 そうなったら強力な敵への対処だけでなくガス対策もしなければならなくなって非常に厄介で苦しい戦いを強いられてしまいそうだ。

 まあ今の俺達ならガスマスクを予備分だって作れるからそれを持ち込めば最悪は問題なさそうだが……しかし前に確認したカプセルの色の関係からしても緑<青<赤の順で難易度が上がると思っていたのだがこれは間違っていたのだろうか?




【今回名前が出た動物】

ダイアウルフ(狼)
メガロドン(サメ)
ギガノトサウルス
テリジノサウルス(テリ君)
メガテリウム(ナマケモノ)
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