ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第377話

七百七十八頁目

 

 この物質は本当に凄い物だ。

 触れているだけで特別なエネルギーを感じ取ることができる。

 それにこの温もりに子守歌のような振動も素晴らしく、いつまでも触れていたい……いやいっその事一体化して……痛っ!?

 

 あ、ああまた魅入ってしまっていたのか……ごめんよフローラ……。

 どうにもこの素晴らしすぎる物質に俺は入れ込み過ぎているようで、ふと気を抜くと何時間でも眺めていそうになってしまう。

 そんな俺をフローラは諫めてくれるのだが、何というか段々警戒するかのように痛みが強くなってきている気がする。

 

 だけどこれを使えば凄いことが出来るようになると思う……いやそう確信している。

 加工の仕方が分からないからまだ何もできないけれど、これを使えば今まで作ってきたどんなものより素晴らしい物が出来上がるはずだ。

 それに何となくだけれど触れた感触的にもこれが多分アーティファクトやオベリスクといったオーバーテクノロジーの塊を構成しているはずだ……いや下手したら動力源にもなっていそうだ。

 

 もっと言えばこの絶滅動物を再現しているこの島を覆うバリアも、もっと言えばこの島を構成する仕組み全体にこれは関わっていても不思議ではない。

 つまりこれを上手く使えればきっとフローラの身体を取り戻すことだって……使う方法さえ見つけられれば……身体に取り込めばその力を自分の物に……い、痛っ!?

 あ、ああ……またか……ごめんよフローラ、そうだよね安全かどうかも……というかどうなるのかもわからないのにこんなもの身体の中に取り込んだら大変なことになってしまうね。

 

 大体今の俺は右手首に君の鉱石が……ある意味で君という存在も宿っているのに、その大切な身体を実験代わりに使うわけにはいかないよね。

 ……いっその事動物実験を……いやでもこの島の生き物と俺達は鉱石も含めて色々と違いが……だけどどういう変化を起こすかは見極められそうだし……だけどそうするには量が足りなすぎるかな?

 もっともっとこれを集めないと……その為にはオベリスクを乗り越えて……そうだ、その為にも早く次のオベリスクを攻略しよう。

 

 ナマケモノが増えるまでなんか待っていられない……あの巨大なゴリラの例を思えば、今居るナマケモノとギガちゃん達で乗り込めば問題なく倒せるはずだ。

 そうだとも、今一番大切なのはこの物質を集めること……それがこの島で一番大切な……痛っ!?

 あ、ああごめんよフローラ……だけどちょっと警戒し過ぎだよ……これはそんなに危険な物じゃない……むしろ俺達にとっての福音となりうる……だ、だから痛いってばっ!? 




【今回名前が出た動物】

メガテリウム(ナマケモノ)
メガピテクス(巨大なゴリラ)
ギガノトサウルス(ギガちゃん)
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