ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第379話

七百八十一頁目

 

 ギガノトの運搬には非常に苦労したが、数が余っていることを活かして落としてもいいぐらいの気持ちでケツァ2君で強引に運ぶことで何とか現地に六匹揃えることはできた。

 後の残りは普通にケツァ2君で運ぶことが出来たら何も問題なく戦力は揃った。

 前回とほぼ同じ面子だが唯一ティラノ六匹のところがナマケモノ四匹と高品質サドルを付けたカエル二匹に入れ替わっている。

 

 基本的にメイン戦力となるのはギガノトで十分だと前回の戦いで分かっているし、ならば後はまた部下と思わしき敵を呼び出された時の対策として小回りの利く子を増やしたほうがいいと判断したのだ。

 まあこのナマケモノとカエルたちが本当に役に立つかはわからないけれど、駄目なら駄目で盾になってくれれば十分だ。

 また俺の装備も前回とほぼ変わらない……強いて言えばガスマスクの予備を持っているぐらいだが前のゴリラとの戦闘時間を想えば一つでも十分だったかもしれない。

 

 まあ早い分には何も問題はないし、とにかくサッサと倒してこの不可思議で魅力的な物質を……痛っ……ふ、フローラ……お願いだから邪魔しないでくれ。

 幾ら準備が済んでいるとはいえこれから先は命懸けの戦いになるんだし、おまけに今回は俺一人なんだ。

 この痛みに気を取られたほんの一瞬のスキが命取りに……痛たたたたっ!?

 

 ど、どうしてこんな痛みを……ま、まさか行くなというのかいっ!?

 で、でもここを攻略しないことにはあの物質は手に入らないし……何より君に近づけないじゃないか……。

 そんなのは耐えられない……俺は今すぐにでも君に……痛っ……会いたいんだっ!!

 

 だからゴメン、君の心配は嬉しいけど俺は行くよ……ほらもうボタンも押して転移装置は作動した。

 ……わかってくれたのかな、それとも闘いが始まるから大人しくしてくれてるのかな?

 大丈夫、見ていてくれ……絶対に勝ってみせるから……。

 

 そうして手に入れたあの物質の使い方を見つけ出して、必ず君を取り戻して見せる……俺はそのための力を手に入れるんだ。

 時間が来て光が満ち溢れて……やはりあの立体映像で見た通り毒ガス洞窟そっくりな場所へと降り立った。

 ただ空気が濁っていない所を見るとどうやら毒ガスは噴き出ていないようだ……一応ガスマスクを着けてきたけれど杞憂だったようだ。

 

 代わりに少し離れたところに大きな巨大蜘蛛がいて、壁には毒ガス洞窟で見たのと同じ大きさの卵のような物が張り付いている。

 ……あそこに会ったのはひょっとしてこの巨大蜘蛛の……いやそんな事どうでもいい、とにかくサッサと倒してしまうとしよう。

 俺の目的はこんな雑魚じゃない……もっと先にあるのだから……。




【今回名前が出た動物】

ギガノトサウルス
ケツァコアトルス(ケツァ2君)
ティラノサウルス
メガテリウム(ナマケモノ)
ベールゼブフォ(カエル)

ブルードマザー(巨大蜘蛛)
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