七百九十二頁目
もしも俺だけでもオウ・ホウさんと協力できていれば……連れ込む動物をちゃんと厳選していれば……せめてユウキィ君達のサドルを高品質な物にしておけば……後悔ばかりが思い浮かび、同時に自己嫌悪も増していく。
しかし落ち込んだところで仕方がない……もう二度と立ち止まったりしないと誓ったのだ。
何よりオウ・ホウさんが命を掛けてまで残してくれたモノを無駄にするわけにはいかない……彼の想いに報いるためにも赤いオベリスクの試練を乗り越え、またあそこに残っているであろうオウ・ホウさんの鉱石を回収しなければならない。
その為にもオウ・ホウさんが教えてくれた攻略法を元にあのドラゴンを倒す準備を始めなければならない。
巨大なギガノト軍団を再び結成して彼らでドラゴンに密着して動きを封じた上で一気に叩きのめすか、或いは大量に作ったケーキを持たせた草食動物と豚で炎のブレスを堪えてもらっている隙に俺達が股下へと潜り込んで重火器で撃ちまくるかだ。
どちらにしても再び動物の数を増やす必要があるし、物資だって揃えなければならない。
また出来るのならば動物だけでなく俺達の装備も含めて全てを高品質な物で固めておきたいところだ。
それらの準備にはまたかなりの時間が掛かってしまいそうだ。
あんなマグマだらけの場所にオウ・ホウさんの鉱石をいつまでも置いておくのは申し訳ないが、少しだけ我慢してください……絶対に必ず助け出して見せますから……。
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動物を増やすのをメアリーに任せて、各地のカプセルを巡って高品質装備の設計図探しをマァにお願いした。
その間に俺は一から自分を鍛え直す意味もかねて洞窟を一つずつ潜っていくことにした。
俺の身代わりになってくれたオウ・ホウさんの分も、俺が逞しくならなければいけないのだ。
だからこそ洞窟内にあるカプセルを回収しつつ自分を鍛え直していくつもりでいる。
ついでに今現在俺達が作れる武器の威力をそれぞれ調べておき、どれをドラゴンとの戦いで使うべきかの検証を行うつもりだ。
……それともう一つだけ考えていることもある……苦い記憶だがあのエレメントに関してだ。
あれが危険なことは重々承知だし、出来ればもう関わりたくはないぐらいだが……恐らくあれで作った武具はとんでもない性能を秘めているのは事実だと思う。
出来れば頼りたくはないが、だけれど戦力の充填という意味では……だけどこればっかりは暴走した俺が言い出していい事じゃないと思う。
だから一応はアーティファクトを集めておき、いつでも他のボスに挑める状態には持っていくつもりだがどうするかは他の皆と相談して決めるつもりだ。
……大丈夫だよフローラ、今度こそ俺は冷静だ……ただ仲間を失わないためにはあらゆることを考えておかないと……あくまでも選択肢の一つとして頭に入れておくだけだから……。
【今回名前が出た動物】
ユウティラヌス(ユウキィ君)
ギガノトサウルス
ダエオドン(豚)
ドラゴン