七百九十三頁目
まず最初に挑んだのは肉食島にある洞窟だった。
相変わらず敵は多いし足場も不安定だけれど、アーティファクトは見える距離にあるし道に迷う心配も殆ど無い。
だからまずこの場所で自らの戦闘技術を鍛え直すことにした。
基本的には身体の動かし方に敵からの攻撃の避け方、反射神経に空中を飛んでいる蝙蝠を的にしての射撃能力の訓練に……とにかく戦闘に関わるあらゆる能力を徹底的に磨いていく。
オウ・ホウさん程とまでは行かなくても、せめて狙った的を確実に打ち抜けるようにはならないと……特にドラゴン戦では空を飛んでいる敵ばかりだというのだからなおさら大事な技術になるだろう。
とにかく銃弾でも矢でも、いやロケットランチャーであっても関係なくどんな武器でどんな相手でも百発百中で当てられるようになるまで頑張ろう。
七百九十四頁目
次いで挑んだのは豪雪地帯の端にある生身で攻略しなければならない洞窟だ。
既に一人でも攻略したことはあるが、あの時は高品質な装備とショートカットルートでごり押し気味に攻略しただけだった。
それに対して今回は可能な限り敵を一掃しながらの攻略を試してみた。
前回の洞窟で腕を磨いていたこともあってかなり無駄弾を使わずに済んだけれど、まだまだ百発百中には程遠い。
今更ながらに狙った的を一度も外したことのなかったオウ・ホウさんの凄さがよく分かる……それだけの腕がありながらなお勝てなかったドラゴンの恐ろしさもだ。
……これ以上仲間を失わないためにも、俺がもっともっと強くならないと……見ていてくれフローラ、待っていてくれオウ・ホウさん。
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豪雪地帯にあるもう一つの洞窟は後回しにして、次いでマグマが流れる洞窟を攻略することで動物の操り方を含めた身のこなしを学習し直していく。
足を滑らせないよう気を付けながら蝙蝠を打ち抜き、またミスをしても落ち着いてリカバリーできる行動がとれるよう常に冷静沈着な動きができるよう気を配る。
おかげで射的の腕が上がったこともあり、ジャンプしている最中や振り返りながら一瞬でグラップリングフックをひっかける場所を見定めて放つことが出来るようになってきた。
こうなるともうこのアスレチック的なギミックのあるこの洞窟は大した難易度ではなくあっさりと攻略することができた。
少しずつ着実に俺は強くなっていると思う……だけどまだまだ全然足りない。
ちゃんと自分の力で皆を守れるぐらいに強くなりたいんだ……あんなエレメントを始めとした道具にばかり頼ることなく自力で強くなるのだ。