八百二頁目
やっぱり巨大ゴリラと巨大蜘蛛は大した相手ではなく、ギガノト軍団で十分倒すことができるレベルだった。
何せこいつらの攻撃は高品質サドルさえつけていればかなりダメージを軽減できるのだ。
それに対してこちらのギガノト軍団の攻撃を向こうは素肌で受け止めているわけで、こうなるともう一方的な虐殺と言っていいぐらいだった。
……というか恐らく高品質サドルさえ装備していればティラノでも十分倒せてしまいそうなぐらいだ。
もちろんユウキィ君の同種によるバフや豚の回復があってこそだが……おまけに豚の回復は最近更に頼りになるようになってきた。
豚が周りの生き物を回復させようとすると、猛烈な勢いでお腹が減っていくのだがどうも一度に癒す仲間の数によって負担が変化してくるらしい。
それでいて生肉などの食料を食べるのには咀嚼する関係上、どうしても時間が掛かってしまいタイムラグが発生してしまうのだが……前にマァが料理作成中に作ってしまった失敗作なら美味しそうに丸のみで切ることが分かったのだ。
本当に偶然完成しただけの灰色の塊と緑色の塊だが、何やら動物たちが匂いに惹かれているのを見て食べさせてみたところ発覚したのだ。
おまけに消化も良いようで豚に一気に食べさせるとすぐにお腹が膨れて回復を再開してくれるほどで、どうやら良質なペットフードのように扱えるらしい。
だからこれを増やそうと何度かマァがやったような条件下で素材を増減させて試しまくり、何がどれだけ必要かのレシピを調べた上で量産を始めている。
ちなみに灰色は何かの卵に紫と黄色と赤の果実にこんがりと焼いた肉を煮込むことで完成して、緑色は小さめの卵に紫の果実と人参にこんがりと焼いた魚肉を煮込むことで出来上がる。
……本当に雑に調理したマァだからこそ見つけられたようなものだ……それでもフローラは自分が見つけられなくて悔しいのか、何度も俺の右手首にジクジクとした痛みを与えてくる……これは八つ当たりじゃないかなぁフローラぁ?
八百三頁目
かなり増えてきたエレメントを見ても俺はかつてのように高揚するどころか、怪しい光を放っていて不気味にしか見えない。
何より俺が暴走する契機となり、オウ・ホウさんを……どうしてもそれを思い出してしまうためむしろ嫌悪感すら抱きそうになる。
しかしこれは毒と同じく使いようによっては役に立てることは出来るはずなのだ。
それでもやっぱり俺から言い出すわけにはいかないと思うし、ましてメアリーなどは物凄く毛嫌いしているのだからなおさらだ。
それこそ捨ててきた方がいいのではと言い出すぐらいに……マァもそこまでは言わないが、近づこうともしない。
……二人の気持ちを想えば、やっぱりこれを利用するのは止めておいた方がいいのかもしれない。
ただ同時に皆の命を守るためには少しでもこちらの準備を万全にしておきたいとも思うのだけれど……どっちが正しいんだろうねフローラ?
【今回名前が出た動物】
メガピテクス(巨大ゴリラ)
ブレードマザー(巨大蜘蛛)
ギガノトサウルス
ティラノサウルス
ユウティラヌス(ユウキィ君の同種)
ダエオドン(豚)