ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第394話

???頁目

 

 くそ……この化け物め……。

 ここまで支度をしてこんなにも苦戦するなんて……。

 空から攻撃してくるのも反則的だが、それ以上に着地した後で放ってくる炎のブレスが凶悪すぎる……。

 

 もうマァとメアリーは……動物達もケーキを持たせたテリ君の同種以外は全部……痛っ……分かってるよフローラ、絶望的な状況だけど俺はもう諦めたりしないよ。

 ああこんなことで負けるものか……こうなったら弾薬が尽きるまで……いや攻撃できる手段が残ってる限り足掻いてやるっ!!

 

八百八頁目

 

 ……ようやく気持ちも落ち着いてきて筆を執ることができた。

 それだけドラゴンとの戦いは死闘と言えるものだったのだ。

 はっきり言って生きて帰ってこれたのが奇跡だと思う……被害は尋常でないほど出てしまったが……。

 

 途中など死を覚悟してつい持ち込んだ素材で作った即席のメモ帳に遺書めいたことを書き残しそうになってしまったほどだ。

 フローラが活を入れてくれなければどうなっていたことか……本当に酷い戦いだった。

 もう二度とアイツには挑みたくない……少なくともブレスに対抗できる手段か一瞬で倒し切る方法……或いはそれらの能力を持った動物が見つかるまでは……いるとは思えないけれども。

 

 それはともかく何が起きたのか、改めて書いて行こうと思う……今の俺達の状況も含めて。

 この日記を置いた後、早速赤いオベリスクを起動した俺達はすぐにマグマが流れる灼熱の大地へと転移した。

 オウ・ホウさんが言っていたように最初のうちはドラゴンの姿が無く、空の向こうからバサバサと飛んでくるのが見えていた。

 

 かなり距離がある上に空を縦横無尽に飛び交うドラゴンを狙い撃つのは前の俺ならば難しいところだったが、十分に練習してきたおかげでアサルトライフルをほぼ全弾頭に叩き込むことができた。

 尤も俺以外の二人には厳しいだろうから、彼らにはまずオウ・ホウさんの鉱石を回収してもらうことにした。

 実際に少し離れたところの大地には消し炭のような塊の中心に傷一つない鉱石と、高品質で耐久性があったためか唯一形をとどめていた彼の愛用していた弓矢が残っていた。

 

 すぐにそれらを二人が回収するのを横目に俺はひたすらにドラゴンの頭を打ち抜いていると、あいつは苛立ったように火球を打ち放ってきた。

 しかしこれはオウ・ホウさんの指摘してくれた通りの反応だったので、俺もまた高品質サドルで固めているギガノトを傘代わりにして凌ぎながら攻撃を続けてやった。

 これをドラゴンが降りてくるまで続けてやり、着地したところをギガノトで囲み身動きを封じたところで俺が股下に向かい、また二人は安全な背後からショットガンで狙い撃ちハチの巣にしてやるのが当初の作戦だった。

 

 けれどドラゴンは何故か急に中空に向けて炎のブレスを吐き始め、途端に呼応するようにプテラノドンと始祖鳥のような飛行生物が無数に飛来してこちらに襲い掛かってきた。

 まさかいきなり仲間を呼んで襲い掛かってくるとは……オウ・ホウさんの報告と僅かに違う動きをしているドラゴンに違和感を覚えながらもそいつらは攻撃範囲の広いギガノトに蹴散らして貰った。

 ……ここで気づくべきだったのだ……俺達がオウ・ホウさんの報告を元に対策を立てていたように、このドラゴンもオウ・ホウさんとの戦いの経験から立ち回り方を変えようとしていたことに……。




【今回名前が出た動物】

テリジノサウルス(テリ君)
ギガノトサウルス
プテラノドン
ディモルフォドン(始祖鳥のような生き物)

ドラゴン
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