ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第397話

八百十一頁目

 

 改めてあのドラゴン戦で失った被害を再確認してみる。

 まず連れ込んだ仲間達は全滅、もちろん彼らが付けていたサドルもケーキやペットフードも全て失った。

 またアサルトライフルの弾も俺が持っていた分は使い切ってしまったし……炎のブレスを受けたマァの所持していた物も全て消失した上にメディカルブリューに至っては持ち込んだ全てを使い切ってしまっていた。。

 

 何せ炎に包まれていたマァを助けるためにメアリーが必死で燃えそうなものを外して、その上でメディカルブリューを使い続けていたのだから……そのおかげで何とか彼は一命をとりとめることができたのだが……。

 そう確かに失ったものは余りにも多かったし被害は尋常でないほど出てしまったが取り返しのつかない大きくな損失はなかったのだ……動物達には悪いが掛け替えのない仲間を失うことだけは避けられた。

 ただ今だにマァは寝たきりで身体を動かそうとすると身体に痛みが走るらしく、ずっとメアリーが傍について介護めいたことをしてあげている。

 

 それこそ食事から定期的に与えているメディカルブリューまで食べさせてあげているほど甲斐甲斐しく……愛おしそうにお世話してあげている。

 彼女にしてもしばらくは取り乱しっぱなしで大変だったが、マァが一命をとりとめて容体が安定したことで少しずつ落ち着いてきている。

 ……本当に帰ってきた当初は酷かったなぁ……他の何も放り出して自分の身代わりになったマァの傍に付いて離れなくて……意識のない彼にずっと口移しでメディカルブリューを与え続けていて……。

 

 おかげで拠点に関することは全て俺がやらなければいけなくなっているが、こればっかりは仕方が無いだろう。

 まあ一応右手首に埋め込まれた鉱石を通してフローラが応援してくれているし……無事に回収できたオウ・ホウさんの鉱石もまた弓に括り付けられながらも定期的に俺を励ますように輝いている。

 ……こうしてオウ・ホウさんも救い出せてよかった……こんな風に意思表示しているところを見ると上手くすればきっと彼もまだ助けることができるはずだ。

 

 その為にもマァとメアリーがもう少し回復する頃を見計らって、そろそろ次の動きを考えないといけない。

 オベリスクの試練を全て乗り越えて、ドラゴンの死体からまた大量のエレメントを回収できた……それと意味ありげな頭部を象ったトロフィーも……。

 ただ次にどうすればいいのかの指示は元より、身の回りに変化なども何も起こっていないせいで次に目指すべき目標が分からなくなっているのだ。

 

 ……いや本当は分かっているのだけれど思い出せないというか……何かを忘れているような気もするのだが果たして……?




【今回名前が出た動物】

ドラゴン
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