百三十六頁目
洞窟探索も少しトラウマになりかけたが、その際に収穫と言えなくもない確信を一つだけ抱いた。
それは方角が分からないまま進むのは余りに危険であろうと言うことだ。
もう散々迷いまくって今更だけれど、やはり先にコンパスを作り同時に地図でも自作していくべきだと思う。
そのためにまずは金属鉱石がとれそうな場所を探さないといけない。
テラ君で大空から拠点を見失わないよう気を付けながら広範囲を探していこう。
何をするにしてもまずはそこからだ……そして物資を集めて準備を整えてから改めて洞窟へ……行く勇気が湧いて来ればいいのだけれど。
百三十七頁目
やはり空を飛ぶのは気持ちいい、先ほどまで感じていた鬱屈した気持ちが嘘のように消えていく。
このままどこまでも飛んでいきたいぐらいだが、テラ君の体力を考えれば余り無茶は出来ない。
だから気持ちを切り替えて、とりあえず何か目ぼしい目的でもないかと周りを見回した。
すると前の時には気づかなかったが、あの空に浮かぶ謎の建造物が三つも目に飛び込んできた。
三角形の頂点になるような形で島の隅に配置されている建造物は緑、青、そして赤い光をそれぞれ放っていた。
あの赤いのは先日まで俺がいた場所だろう……そうすると最初の拠点はその海岸沿いのどこかだろう。
こうして空から眺めて見ると大地を歩いていた時と違って、地形がはっきりわかる。
これならテラ君に乗って移動すれば最初の拠点には帰れそうだ……尤もこの場の仲間を全員置いて行く羽目になるが。
おまけに今いる場所は木々が密集しすぎていて、空から地表の様子を細かく観察するのは難しいから一度離れたら戻ってくるのは大変そうだ。
やっぱり何を置いてもコンパスを作らなければ……そのためにも金属鉱石を探そう。
百三十八頁目
もう少し目を凝らしてみると青い建造物がある場所は何やら雪が積もっているようにも見える。
そしてその手前には火山と思しき山もある……尤も俺が今いる場所も少し離れた場所が小高い山のようになっている。
他にも何か、そう思って目を凝らしていると近くの山場にチカチカと光を反射する何かがあることに気が付いた。
気にはなるけれど、幾ら近場とは言えあそこまで飛んでいったら迷ってしまいそうだ。
地表にいるテリ君たちを見て少し考えながらも、結局俺は様子を見に行くことにした。
確かにもしもここに帰れなくなって彼らと別れることになったら大変だけれど、一応手元には麻酔矢がまだまだ残っている。
だから戻れなくなっても今まで通り新しい拠点を作り、そこで仲間を増やせばいいと判断したのだ。
とにかく今は金属鉱石を手に入れるために、あちこちを探索すべきなのだ。
【今回名前が出た動物】
プテラノドン(テラ君)
テリジノサウルス(テリ君)