ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第403話

八百十九頁目

 

 いつも通り生き物の繁殖をメアリー、とマァに任せて俺は久しぶりに島中を巡って歩いていた。

 フローラと共に失われていたカワウソを仲間にし直そうと思って探す次いでに、少しでも役に立ちそうな設計図を手に入れておこうとカプセル漁りを行うことにしたのだ。

 するとカワウソの方は比較的早く……尤もそれでも二日ぐらい同じ場所に流れる川を上流から下流まで何度も往復して探してようやく見つけられた子だが、とにかく仲間にすることができた。

 

 果たしてかつてのように体に巻き付けると、何だか身も心もぬくぬくとしてくる気がした。

 そう言えば当時もそんな感覚を味わった気がしたなぁ……何だか海にいたクジラもどきに乗っている時みたいで、ひょっとしてこの子には環境の温度耐性を少しは上げてくれる能力があるのかもしれない。

 何よりフローラはこの子を体に巻き付けてからご機嫌そうに光っている……もっと早く仲間にしておけばよかったかもしれないなぁ。

 

 しかし問題は設計図の方だ……これがまた中々集まらなくて困ってしまう。

 何せカプセルには俺達がクラフトできるものが何でも節操なく紛れ込んでくるようで、どうしてもお目当てのものを引き当てるのが難しいのだ。

 おまけに色によって出る物に違いもある上に、実際にお目当ての物を引き当てれたとしてもその上で実物か設計図という二択まで乗り越えなければいけないのだ。

 

 そう考えるとあれだけ実用的な設計図を引き当てれたのは本当に運が良かったのだろう……特に最初の方にオウ・ホウさんが主力として使うことになった弓を引き当てれたのは奇跡的だったのかもしれない。

 しかも今はオウ・ホウさんの鉱石が括り付けられているおかげか、これを使うと妙に感が冴えて敵の位置が何となく把握できるようになる。

 恐らくフローラの鉱石を埋め込んだ際にクラフト力が強化されたのと同様に、オウ・ホウさんの感覚が鉱石を通じて使用者の感覚を増してくれているのだろう。

 

 ……二人ともこんな鉱石になってまで俺達に力を貸してくれてありがたい限りだ……必ずその想いに報いるためにもあの洞窟を攻略してこの島の謎を解き明かして……身体を取り戻して見せるから……。

 その為にも一人で挑むからと言って絶対に失敗するわけにはいかないのだ……だからこそ後悔や悔いが残らないよう準備だけは万全にしておかないとな。

 それこそ必要な設計図が全部揃うまでは攻略を控えるべきかもしれない……丁度動物の繁殖にも時間が掛かりそうだし、ドラゴンの時のようにしっかりと時間を掛けて用意していこう。




【今回名前が出た動物】

カワウソ
バシロサウルス(クジラもどき)
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