八百二十頁目
動物の繁殖が終わるまでの間に島中のカプセル巡りをする傍ら、何気なくこの島中にいる生き物を改めて確認して回った。
小さい奴もいるけれど殆どが俺より身体の大きい奴ばかりで、草食であっても近くで見たら圧倒されてしまいそうなサイズだ。
こんな強大な生き物たちだが今では俺の敵ではないし、飼い慣らせるようにもなっている……我ながら本当に逞しくなったものだ。
それどころか今では動物の大まかな出没場所すら理解できていて、捕まえようと思えばどんな個体も簡単に……と思ったところでふと今現在首に巻いているカワウソのことを思い出した。
……確かに俺は多分この島にいる殆どの生き物を確認しているはずだが、見慣れてこそいるがまだ捕まえていない子も結構残っているような気がする。
軽く考えるだけでも足が早いパロロ君に似たフォルムのダチョウっぽい奴やカンガルー、更に二足歩行しているゴリラと、豪雪地帯をたまに歩いているゴリラとシマウマを足して二で割ったような奴にシカと羊の奴も仲間にしていなかったような気がする。
それに仲間になるかは分からないが大きなカタツムリにマァが仲間にしようとして失敗した今日巨大な草食……後はちょっと嫌な思い出のあるステゴに似た形で背中にとげが生えている奴もだ。
軽く思いついただけでもこれだけの動物を目にしていながらもまだ仲間にしていなかった……この中には有益な能力を持っている奴もいるかもしれない。
どうせ時間もあることだし、せっかくだから可能な限り捕まえておこう。
八百二十一頁目
足が速い上に拘束手段がなかったために前は捕獲できなかった足の速い奴……確かサドルの設計図を持っていてそこにガリミムスと書かれていた奴をまず捕獲することに成功した。
こいつは単純に逃げる前に高品質のライフルで電撃麻酔弾を撃ち込んでやることで簡単に眠らせることができたのだ。
他にも普通に眠らせるだけで良かった鹿と、たまに見かけていた頭が皿のようになっている有名なパキケなんちゃらとか言う奴も同じく問題なく仲間に加わった……ソレと気持ちの問題で今で試そうともしなかった背中にとげの生えている奴もだ。
それとは別に餌を手渡しするだけでゴリラと羊も仲間になった……その際に少し驚いたのが羊の方は普通の果物などは食べようとしなかったのにたまたま持っていた例のケーキの匂いをかぎ取って欲しがってきたことだ。
まさかこのケーキを食べさせないと仲間にならない偏食な奴までいるとは……しかし考えてみれば卵泥棒で有名な奴も卵以外では懐かせることができなかったではないか。
どうやら動物の中にはこういう特定の餌でなければ仲間にならない奴もいるようだ……今回羊は偶然気付けたから良いけれど、こんなのどうやって調べればいいのやら……。
多分今まで仲間にし損ねた奴の中にはそういう条件の子もいたのだろう……とにかくこれからは与える餌に関しては肉と果実と限定せず、食べられそうなものは可能な限り試してみたほうが良さそうだ。
【今回名前が出た動物】
ガリミムス(パロロ君に似たフォルムのダチョウ)
プロコプトドン(カンガルー)
ギガントピテクス(二足歩行しているゴリラ)
カリコテリウム(ゴリラとシマウマを足して二で割ったような生き物)
メガロケロス(鹿)
ヒツジ
アフリカマイマイ(カタツムリ)
ティタノサウルス(超巨大な草食)
ケントロサウルス(背中にとげが生えている奴)
パキケファロサウルス(頭が皿になっている奴)