ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第405話

八百二十二頁目

 

 どうやら思っていた通り、今まで仲間にし損ねた奴らは基本的に餌を選り好みする動物だったようだ。

 実際に前は仲間に出来なかったカタツムリなどは眠らせた後でケーキを食べさせることで仲間に出来た。

 しかも仲間になったこの子は定期的に有機ポリマーとセメントとして使えそうな分泌物を排出してくれてなかなか便利であった。

 

 どちらも数を確保するのにひと手間掛かることもあって、この子を大量に増やしたらかなり便利になりそうな気がする。

 今ですらそう思うのにもしも見つけた当初に仲間に出来ていたらどれだけ助かったことだろうか……まあ当時はケーキの作り方も知らなかったのだから言っても仕方のない話なのだが……。

 しかしこの調子だと他にも調理した食事でないと手懐けられない生き物がいてもおかしくなさそうだ……念のため、例のペットフードは持ってきたけれど、これしか食べない生き物もいるのだろうか?

 

八百二十三頁目

 

 こうして冷静に見直してみると、似たような形をしているせいで見落としていた生き物が居ることにも今更ながらに気づかされた。

 まず気づいたのがトリケラそっくりな見た目をしている奴だが、よく見たら角が生えていない上に近づくと身体から何と謎のガスを排出してくるのだ。

 少し吸っただけで息が切れるほどスタミナを持っていかれるガスで在り、下手に大量に吸ったら体力が持っていかれすぎて変な病気に掛かってしまいそうなほどだ。

 

 尤もそれ以外は普通の動物と変わらず眠らせて果実を食べさせるだけで問題なく仲間になってくれた。

 また次に今まで始祖鳥だとばかり思いこんでいた手乗りサイズの鳥だが、どうやら二種類いたようだ。

 てっきり模様が違うだけかとも思ったが、たまたま同じ場所に二種類の鳥が飛んでいるところを見て初めてフォルム自体がかなり違うことに気が付いたのだ。

 

 こいつらもまた普通に眠らせて餌を与えるだけで仲間になったのだが、片方は前に思った通り例のペットフードしか食べなかった。

 まさかこのペットフードまでも要求する生き物がいるなんて……地味に仲間にする難易度が高いだけに、意外と便利な能力を持っているのかもしれない。

 ただサイズがサイズだからよほど便利な能力がないと連れ回そうとは思わないのだが……いっその事、それこそ肩にでも載せて運用してやりたいところだが今は首回りにカワウソを巻いているせいで上手くできなかった。

 

 まあこいつらの能力については後で拠点に残っているマァ達に試してもらうとして、俺は更に捕獲を進めて行こう。




【今回名前が出た動物】

アフリカマイマイ(カタツムリ)
パキリノサウルス(トリケラそっくりな奴)
ディモルフォドン(手乗りサイズの鳥)
始祖鳥(手乗りサイズの鳥)
カワウソ
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