ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第406話

八百二十四頁目

 

 豪雪地帯にいたゴリラと馬が混ざったような生き物はどうにも仲間にすることができなかった。

 ただ普通に眠らせては駄目だが、刺激しないように慎重に近づいてみると他の手渡しで餌を食べていた動物のような仕草こそ見せたのだが何も食べてくれなかったのだ。

 どうやらペットフードやケーキ以外にも何かその動物専用の手懐けようの餌があるようだが……実際にあちこちで見かける蛇などもそうであった。

 

 あちこちにいる蛇も眠らせては駄目だが意識ある時に俺の持つ卵に興味を示しているようであり、地面へと落として様子を見ていると一瞬だけ俺への敵意を忘れたように其方へと向かって行ったのだ。

 だからきっと好みの卵を与えれば食べるだろうと思って色々な動物の卵を持ち込んで……その際にどうも普通の卵と間違えて冷蔵保存されていたらしい有精卵も落としてしまったのだ。

 すると蛇はその有精卵に凄い勢いで飛びついたかと思うと、食べ終わる頃には俺へ懐くような仕草を見せるようになったのだ。

 

 ……本当に多彩な餌が求められるものだ……俺なんか偶然が重なって見つけられているけれど、普通に考えたらこんな特定の餌を求める生き物は仲間に出来ないのではないだろうか?

 尤も仲間になった後は普通の卵も食べてくれるようにはなったが……ここまで仲間にする方法が分かりにくい生き物だったのに特別な能力がなさそうなのが地味に虚しい。

 一応攻撃に麻酔効果は乗っているようだけれど、電撃麻酔弾を高品質のライフルで打ち出せる今の俺達にはほとんど意味のないものだ。

 

 ……この調子だと例の火山の中にある最後の洞窟を攻略するのに役立ちそうな能力を持っている動物など今更見つからないような気もするなぁ。

 でもまあ可能な限りやれることは試しておこう……幾ら島中を巡ってもオベリスクに代わる新たなギミックが見つからない所を見ると、泣いても笑ってもあの洞窟の攻略がこの島での最後の試練になりそうなのだから……。

 

八百二十五頁目

 

 地味に見つからなかった例のカンガルーを再び発見した俺は、今度こそ仲間にすべく眠らせると思いつく限り餌になりそうなものを食べさせようとして見た。

 そして今回もそれが正解だったようで、一応キノコの形をしているから持ってきた薬の材料となる怪しげなキノコだけをこいつは食べてくれたのだ。

 おかげでようやくカンガルーも仲間に加わったが、この子はジャンプ力もカエル並にある上にお腹についている袋が大きいからこの中にかなりのサイズの動物も入れて行動できそうであった。

 

 もちろん人間も入れそうでありサドルと合わせて二人まで同時に行動できそうで、おまけに袋の中にいる人間は頑張れば道具を使うこともできるかもしれない。

 そう考えるとこいつはちょっと洞窟探索には役立つかもしれないと思えたが……ただ最後の洞窟は俺一人で挑むことになっている関係上、やはりその能力も意味はなさそうだ。

 だからやはりこいつも拠点にいるメアリーに託しておき、俺は更なる動物を求めて島中を巡り続けた。

 

 ちなみにその傍らカプセル巡りは続けているけれど、中々よいサドルの設計図には巡り合えないでいる。

 ……代わりに色んな動物の現物のサドルばかり集まっていくが……まあ使えそうな奴は取っておいて、要らなそうな奴は粉砕機で破壊して素材だけ利用させてもらうとしよう。




【今回名前が出た動物】

カリコテリウム(ゴリラと馬が混ざったような生き物)
ティタノボア(蛇)
プロコプトドン(カンガルー)
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