ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第415話

八百四十頁目

 

 落ち着いたところで改めて先ほど起動した際のことを思い返すが、オベリスクを起動した時と同様にカウントダウンが始まっていた。

 それが零になると扉が閉まるようだけれど、この時間がオベリスクとは違って五分と長めに設定されているようだった。

 またその際に連れ込める動物と人間の数についても左手の鉱石を通じるようにしてホログラム風に浮かび上がってきていた。

 

 それによるとどうやら動物は五十匹まで、そして人間は十人まで連れ込むことが許されているようだった。

 オベリスクの試練が人間の数はともかく動物に関しては二十匹までしか連れていけなかったことを考えても、この洞窟の難易度がオベリスク以上なのだと伝わってくる。

 元々二十匹のつもりで動物を厳選していたのだが、どうやらまた少しだけ連れ込む動物を考え直す必要があるかもしれない。

 

 まあ最初に決めていた生き物にプラスして更に連れていけそうな子を増やすだけだからすぐにでも構成は決まるだろう。

 ただその前にちゃんと洞窟内に踏み込まない限りは何度でも起動できそうなことを活かして、今のうちにどの動物を連れ込めるかだけは確認しておくべきだろう。

 そう思って実際に色々と試してみた結果、やはりというか事前に想定していた制限がぴたりとあてはまっているということだった。

 

 つまりギガノトサイズの生き物はほんの僅かに出っ張りが残る扉に引っかかってしまい、また飛行生物も洞窟やオベリスクの試練同様嫌がってしまい、どちらも連れ込むのは難しそうであった。

 代わりに洞窟はともかくオベリスクは無理だった生き物……具体的には壁を登れるレオ君の同種などは入って行けそうであった。

 どうやら入り口のシステム的にはオベリスクの試練風だが実際の判定は洞窟よりになっているようだ。

 

 それを踏まえた上で連れ込む生き物を厳選するわけだが、やっぱり当初の予定通り主力としてティラノとケーキで回復できるテリ君の同種を連れて行き、補助としてユウキィ君の同種と豚で固めるのが基本になりそうだ。

 後は地形などを考えて壁を登れるレオ君の同種と虫退治と大ジャンプが出来るカエルに水陸両用で戦える身体の細いワニ、それと敵を探知できるパロロ君に体温調整用のカワウソを連れて行くつもりだ。

 ……まあ要するにオベリスクに挑む要因の動物&洞窟に挑む要因の動物の混成軍となるわけだが五十匹も連れ込めるのならば問題ないだろう。

 

 尤もそれだけの数の軍団を引き連れての行軍は三次元的に動ける水中ならともかく、地上では初めての運用になるわけで上手く統率を取り切れるか不安でもある。

 パッと見た感じでは入ってすぐのところは一本道っぽいしそれなりに広い空間が続く足場も悪くなさそうであったから敵にさえ気を付ければ問題なく進めそう……とは思うが今までの経験からすると、そう単純にはいかなそうでもある。

 ……だけど今までだってどんな試練も乗り越えてきたんだ、きっと今回だってやり切れるさ……そうだろフローラ、オウ・ホウさん……見守っていてくれ。




【今回名前が出た動物】

ティラノサウルス
テリジノサウルス(テリ君の同種)
ユウティラヌス(ユウキィ君の同種)
ダエオドン(豚)
ティラコレオ(レオ君の同種)
ベールゼブフォ(カエル)
バリオニクス(身体の細いワニ)
パラサウロロフス(パロロ君)
カワウソ
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