百四十二頁目
コンパスのおかげで旅路は順調に進み、日が落ちる前には再び山の頂上付近へとたどり着くことができた。
当然先ほどであったサーベルタイガーが襲ってきたけれど、今ならばかなり余裕がある。
だからパロロ君の背中からボーラを投げて動きを止めて、麻酔矢を打って眠らせて仲間に出来た。
そのまま出来る限り金属鉱石と水晶を回収して回っていると、何と日記までも見つけることができてしまった。
またしても中身はロックウェル氏のものだけれど、どうやら前に読んだ奴の直前のページのようだ。
そしてこれにはまたしてもオベリスクとアーティファクトについて記されていたが、やはり俺の想像は正しかったようだ。
つまり空に浮かんでいるあの建造物こそがオベリスクと呼ばれるものであり、それに関係のある物体こそがアーティファクトのようだ。
名前程度だけれどようやく一つ謎が解明したことに、何やら満足感と充足感を覚えてしまう。
しかしこのロックウェルという人の研究意欲はすさまじい、この人の日記を探せばもっとこの島の謎が解けるかもしれない。
全く尊敬すべき先達とはこの方だ、できれば一度会ってお話してみたいものだが……まあ無理だろう。
百四十三頁目
山頂から少し降りた山肌に石で拠点を作り始めるが、既に一度作っていることもあり、また仲間たちが資材を集めてくるのでかなり早く建物を完成させることができた。
早速中に入り鉄を焼く製錬炉を配置して、手に入れた金属鉱石を突っ込んで燃やし始めた。
これで鉄が焼ければまた作れるものは増えるだろう……問題はそれまでの間何をして過ごすかだ。
とりあえず篝火や焚火を作り肉も焼き始めたけれど、まだまだ日は高い。
すりこぎとすり鉢でまた色々と作ってみても良いけれど、それは暗くなってからでも出来ることだ。
この明るいうちに出来ることが何かないものか、少し考えてみよう。
百四十三頁目
山肌に作った今回の拠点は、下手な木より高いところに生えているため篝火の炎が遠目でもかなり目立っている。
おまけに周りに燃え移るものも少ないため、これならば放置して出かけても迷いもしないし火事になることもないだろう。
だから俺は一旦鉄が焼けるまで、麻酔矢だけ持ってテラ君でこの場を離れて島のあちこちを探索して回ることにした。
尤も細かい物を探す旅ではない……おおよその地図を作り上げて地形やどこにどんな資材があるのかを確認するのが目的だ。
ついでに日記や生きてる人間でも見つけられれば言うことなしだが、まあそれはあまり期待しないでおこう。
仲間達には万一に備えて餌を持たせて、この場所で自衛しながら待機するよう指示を出しておく。
これで後顧の憂いもないだろう、さてどこへ向かおうか?
【今回名前が出た動物】
サーベルタイガー
パラサウロロフス(パロロ君)
プテラノドン(テラ君)
【今回登場した日記】
ロックウェルの記録(#14)