ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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スコーチドアース編
第424話


一頁目

 

 目が覚めたら砂漠のど真ん中。

 一体何だっていうんだ……何であんな地獄のようなサバイバルをやっとの思いで生き抜いた俺がこんな目に合わなければいけないのだろうか?

 左手首には相変わらず例の鉱石が……いや、少し形がかわっているような?

 

 ひょっとして右手首にあるフローラの鉱石も変化してるのかと思って確認してみたらやはりそっちも同じような形に……えっ!?

 な、なんだっ!? オベリスクの奥にいた化け物を倒した時のようにホログラムが浮かび上がっ……ふ、フローラっ!?

 小さい彼女の姿が浮かび上がったかと思うと嬉しそうに笑いながら俺を見つめ……たかと思ったら顔を赤くしてこちらの下半身へと視線を移してきた。

 

 何がどうしたのかと彼女の視線を負った俺は、そこでようやく自分が全裸であることに気が付くのだった。

 ……ま、また装備も何もなしに一からやり直しなのかぁああああっ!?

 

二頁目

 

 二度目とはいえさすがにこの状況に困惑を隠せない俺だけれども、すぐに周囲から感じる動物の気配に気を引き締める。

 聞き覚えのある咆哮から初めて聞く動物の鳴き声まで、いやでも俺にこの場所もまたあの島と同じ過酷なサバイバル環境であることを悟らせてくる。

 おまけに空に浮かぶ太陽はあの島よりもずっと強く、また周囲を見渡せばどこまでも乾燥している砂の大地が広がっているではないか。

 

 どうやら俺のいる場所は……恐らく箱舟の一つなのだろうけれど、前の島よりもずっとヤバそうな環境になっているようだ。

 そういえば宇宙に浮かんでいる無数の箱舟を見回していた際に全体的に茶色をした変わった箱舟を見た気がしたけれど、ひょっとしてここがそうなのだろうか?

 ……まあそんなことはどうでもいい、とりあえず今考えるべきことは左手首のフローラ……といいたいところだけれど、その前に水を確保しないとっ!!

 

三頁目

 

 本当にここは最初の島とは比べ物にならない過酷な場所だ。

 足の速いラプトルから寒冷地にいた狼の群れといい、厄介な肉食がいきなりこうもあちこちに溢れかえっているだなんて。

 島では人間が目覚める最初の場所は比較的安全で小型の肉食しかいなかったというのに……。

 

 これはひょっとして俺がすでに前の環境を克服した強者だからこそ最初から難敵のいる場所に送られてしまったのだろうか?

 それともこの砂漠においてはこれでも比較的安全な場所であり、隅の方まで探索を続けていくうちにもっと危険な生き物が出てくるというのだろうか?

 もしそうだとすると……前の島ですらギガノトのような強敵が出たというのに、あるいはそれ以上の危険生物が存在する可能性も……い、いやさすがにそれはないよなぁ?

 

 などと考えながらとりあえず肉食に見つからないよう注意しつつ、まずは周囲の砂の中に時折埋もれかけている使えそうな石を探して回る。

 これが一定数集まれば次にあちこちに生えている植物……多分サボテンだと思うけど、この刺だらけの奴を殴って木材を確保して石のピッケルを作ろうと思う。

 水を探すにしてもなんにしても、まずは道具を整えてからでないと話にならないからだ。

 

 ……島の時も初めて作ったのは石のピッケルだったっけなぁ……まだ海の水が飲めるとも知らずに飲み物を求めていたことといい、何だか本当にあの頃に戻ったみたいだ。




今回名前が出た動物

ユタラプトル
ダイアウルフ(狼)
ギガノトサウルス
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