ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第43話

百四十四頁目

 

 テラ君に乗って飛び立ったところで、ふと最初の拠点に残してきた仲間たちが気になってきた。

 彼らにも出る前に餌を渡してあったけれど、果たしてまだ残っているだろうか?

 何よりラプトルやスピノがあれだけ近づいていたのだ、その安否も気になるところだ。

 

 だからまずは俺が最初にいたであろう場所を目指して移動を始めた。

 大空から赤いオベリスクの位置を確認して、移動した道を思い出しながら海岸沿いを探し回る。

 すると予想通り懐かしい建物が見えてきて、おまけに残してきた生き物たちも無事な姿を見せてくれていた。

 

 巨大亀のガメラにトト、小さくて肩に乗せれそうなサイズの手癖が悪いベコちゃん、撫でると嬉しそうに反応するトロちゃん。

 そして黒いカバにも似たノロマなフィオ君……誰もかれも元気そうで何よりだ。

 しかし何故スピノに襲われなかったのか……一応まだ近くにはいるけれど空から見た感じでは出発する前と比べて拠点から遠ざかっている気がする。

 

 ラプトルにしても姿が見えなくなっている……これは一体どうなっているのだろうか?

 

百四十五頁目

 

 色々と気になることはあるけれど、今俺が考えたのはあの新しいスピノを仲間に出来ないかと言うことだった。

 何せ麻酔矢は大量に作って持ってきてある、そして前にスピノを嵌めた罠は傷付いているけれど未だに健在だ。

 これを修復して、ついでに石の建材も混ぜて強固に改良すればテリ君のように仲間に出来るのではないだろうか。

 

 もちろん失敗した時のリスクは高いけれど、成功した際のリターンも大きい。

 あいつさえ仲間になれば、それこそテリ君以上の戦力になるのだから……少なくともこの場所の護衛にはうってつけだ。

 尤もこの場所はあまりいい資源がとれるわけでもなく、戦略的価値は少ないのだが初期に作っただけに愛着がある。

 

 それにサドルを作れれば、あいつに乗って安全にこの近くを細かく探索できるようにもなる……とにかく試すだけ試してみよう。

 

百四十六頁目

 

 あのテリ君たちがいかに便利だったかよくわかる。

 ここに残っている生き物たちは、余り採取が上手でないようで素材を集めるのが一苦労だった。

 それでも時間をかけて罠の建物を改修しているうちに、日が暮れてきてしまう。

 

 山肌に立てた拠点に戻ろうか少し悩んだけれど、またスピノを捕まえるためだけに戻ってくるのもアレなので久しぶりにこの拠点で休んでいこうと思う。

 とりあえず、すりこぎとすり鉢を作って眠くなるまで色々と作れるものがないか試してみようと思う。

 しかし手持ちにはあまり素材がない……とりあえず近くの岩を砕けるだけ砕いて発火粉を大量に作っておこう。

 

 これを利用して篝火をもう一度発火させよう……前に燃やしていた木材の残りであるこの木炭はどう処分しようか?




【今回名前が出た動物】

プテラノドン(テラ君)
ユタラプトル
スピノサウルス
カルボネミス(ガメラ・トト)
ペゴマスタクス(ベコちゃん)
リストロサウルス(トロちゃん)
フィオミア(フィオ君)
テリジノサウルス(テリ君)
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