ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第47話

百五十五頁目

 

 気になることは多いけれど、これ以上ここに留まっていても熱で体力を失うばかりだ。

 だから最後に黒曜石を一塊だけ採取してからテラ君に乗って、この場所を後にした。

 今度この場所に来るのは素材回収のときか、はたまた……まあとにかくまだまだ先の話になるだろう。

 

 とにかく今は次の目標である、あの青いオベリスクを目指して進むことにした。

 火山の反対側の斜面にも先ほどと同じ様な生き物がたくさんいる……巨大蠍にティラノに、大鷹……大鷲だろうか?

 初めて見るその巨大な怪鳥は、力強い羽ばたきで死肉を漁りながらそのまま傍に居たティラノと喧嘩をしている。

 

 当然その個体はやられてしまったけれど、かなり善戦しているようだった。

 あれほどのパワーとスタミナのある奴を仲間に出来れば、たくさん荷物を持ってどこまでも飛んでいけそうだ。

 何とか仲間にしたいところだが、それよりも今考えなければいけないことはこちらを見つめているティラノから逃げきることだ。

 

 ……急に危険そうな肉食が増えてきたのは、この火山が特別だからだろうか?

 

百五十六頁目

 

 寒い寒い寒い寒すぎるっ!?

 何故か火山の麓にある川を越えた先は、いきなり一面の銀世界が広がっていた。

 あまりに唐突な環境の変化に、やはりこの島は何か大いなる力で管理されているような気がするが……そんなことどうでも良くなるぐらい寒いというか痛いっ!!

 

 少しぐらい平気だと思って川を飛び越えた俺が馬鹿だったっ!!

 おまけに巨大な豚のような奴と狼の群れが襲い掛かってきて……試されざる大地とはこのことかっ!?

 何て言ってる場合じゃないっ!! 今すぐ逃げないと凍傷で動きが鈍ったところをズタズタにされるっ!!

 

 まだここは俺には早すぎる場所だったっ!! とにかく逃げようっ!!

 

百五十七頁目

 

 何とか対岸に逃げて一息つく俺とテラ君の前で、狼と豚は新たな獲物を求めて駆け出し先にいたマンモスへと襲い掛かっていた。

 そう、あの雪景色の広がる地形ではマンモスが群れで闊歩していたのだ……毛皮の生えた巨体が物凄く似合っている。

 ついついあいつの肉の味を確かめたくなるけれど、それよりもあの文字通り凍えるような寒さにどう対策するか考えなければいけない。

 

 いっその事、あの場所で暮らす生き物が全員身に纏っている毛皮を利用した防具でも作ってみようかとも思うがその素材を集めるのがまた大変そうだ。

 何よりちゃんとした設備もない野外作業で作れるとは思えない……今のところはこれ以上北上するのはきつそうだ。

 目の前に流れる割れた氷床の浮かぶ川一つ挟んだこちらは全く寒くないというのに……何より見えている目標へ辿り着けないことが悔しい限りだ。

 

 だから未練がましく青いオベリスクを見つめ、また川の向こうを眺めて……何やら隆起してつららがぶら下がっている場所を見つける。

 遠目だからわかりずらいけれど、どうも地形が何かの動物の口のように広がっていてその内部には奥に深く続いている。

 まさかアレは……あれも洞窟なのだろうか?




【今回名前が出た動物】

プテラノドン(テラ君)
プルモノスコルピウス(大きな蠍)
ティラノサウルス
アルゲンタヴィス(大鷲、大鷹、巨大な怪鳥)
ダエオドン(巨大な豚)
ダイアウルフ(狼の群れ)
マンモス

【今回見つけた洞窟】

SnowCave(強者の洞窟)
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