百二十一頁目
再びオベリスクに向かったハンスさんと別れて、俺もまたカンガルーに乗せた少女と共に例の金属鉱石の採取にかかった。
そして一旦拠点に戻ると製錬炉から溶けて固まったインゴットを回収しつつ、手に入れたばかりの金属鉱石を投げ入れていく。
最後に作業机に回収したインゴットをとりあえずまとめておいて置くことで後で時間のある夜にでもクラフトに使えるようにしておいた。
これでやるべきことはやったし、さて次は何をしようか?
もちろん水晶の回収、は流石に今すぐやるわけにもいかない。
まだ二匹目の飛行生物を仲間にしていないし、何より仮にも日が落ちかけている現状で遠出して帰る前に夜を迎えてしまったら命とりになるからだ。
尤も仮に二匹目の飛行生物を仲間にしても、サドルから手を離しかねないあの少女に乗ってもらうのは……まあでも飛行生物自体は多くいた方が良いだろう。
そう判断した俺は、また周辺から素材を採取しつつ動物の捕獲に取り掛かることにするのだった。
百二十二頁目
オベリスクの周辺の起伏のある地形を果実や繊維を採取しつつグルグル回っていくと、思っていた以上にここが恵まれた立地であることがわかってきた。
何せぽつりぽつりと金属鉱石の塊があそこ以外にも存在していたし、また地面から原油が湧きだす場所まで見つけてしまったのだ。
もしかして例の原油を貯めていた虫はこのような地面から湧き出る原油を採取していたのだろうか?
だとしたら同じように水を貯めていた虫の存在からして飲める水が地面から沸いている場所もありそうだが果たして……?
ただ人間である俺にはこの原油をそのまま採取するのが難しそうなので、利用するには専用の施設を作る必要がありそうだ。
尤もこれに関しては左手首の鉱石を眺めて考えたらすぐに原油ポンプとでもいうべき設備の作り方を思いついた。
……問題はこの原油ポンプの制作にも水晶が必要になる点だ。
やっぱりどうにかして水晶を回収するべきなのかもしれないなぁ……などと考えつつ襲ってきたコレオちゃんの同種を早速仲間にすべく、仲間にしたばかりの身体が横に長いワニを盾代わりにして麻酔矢で打っていくのだった。
……そういえばせっかく仲間にしたのにサドルをつけていないせいで乗れない生き物が多いな。
鉄資源が不足していたせいで作れなかったせいだが金属鉱石も安定して採取できるようになったことだし、そろそろコレオちゃんを始めとした動物たちのサドル作りも開始していこうかな?
今回名前が出た動物
プロコプトドン(カンガルー)
ジャグ・バグ(原油や水を貯めている虫)
ティラコレオ(コレオちゃんの同種)
カプロスクス(身体が横に長いワニ)