ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第485話

百四十二頁目

 

 思った通り絹で作った装備は真昼間の熱気であっても十分に防いでくれて、これなら問題なく活動できそうであった。

 おまけにちょっと旅人っぽくて見た目もよさげな仕上がりになっていてテンションも少しだけど上がってくる。

 この状態で俺は先ほどと同じようにコレオちゃんに乗ったまま護衛役としてのレオ君と非常時の逃走手段としてモスラを追従させた状態で、ついに緑のオベリスクを後にした。

 

 目的地としては事前にモスラに乗って高いところから見回して目星を付けた赤いオベリスク付近にある山脈地帯だ。

 前の島での経験から山にありそうだと踏んだからだが、同じく傍に山脈のある青いオベリスクよりも赤いオベリスクの方が近かったからそちらに向かうことにしたのだ。

 尤も一日で往復できるほどの距離かどうかわからないので、取りあえず今日のところはちょうど緑のオベリスクと赤いオベリスクの間にある最初に作った拠点まで戻ることをイメージしている。

 

 そして早い段階でたどり着けたのならば、更にそこから先に進んだところへ新たな拠点を作っていくつもりだ。

 そうやって細かく拠点を建設しながら何とか無事に赤いオベリスクと緑のオベリスクを往復できる環境を作り上げる予定でいる。

 何せとにかく無理は厳禁なのだ……この砂漠の熱量とあの砂嵐のような天候、そしてあちこちの砂場に潜んでいそうなゴーレムの存在を思うと、前の島のような落下死の可能性は少なくとも慎重に行動した方が良いのは変わらないのだから。

 

百四十三頁目

 

 元々地図を作っていたことが幸いしてか、また複雑な地形を簡単に乗り越えられるコレオちゃん達の能力もあってあっさりと最初の拠点へと辿り着くことができた。

 もちろん道中ではラプトルや刺トカゲを始めとした肉食に襲われたが、雄雌で抜群のコンビネーションを見せるコレオちゃん達の敵ではなかった。

 またオベリスクを眺めながら移動していて気が付いたのだが、どうやらこの砂漠は前の島よりはずっと小さいようで、このペースならば日暮れまでに赤いオベリスクまで到達するどころか普通に戻ってこれそうですらあった。

 

 それでも万が一のことを考えて、取りあえず当初の予定通り新しい拠点を赤いオベリスクと緑のオベリスクの中間あたりに一つ設営しておき、今日のところはそこで過ごすことにした。

 果たしてちょうど良いところに水たまり、というにはそれなりの量が溜まっている水源を見つけることができた。

 どうやら近辺の動物たちもここから水分を補給しているようで、サーベルタイガーのような肉食からカンガルーや例の瘤付きを始めとした草食まで近くをたむろっている。

 

 それらを軽くコレオちゃん達で一掃した上で俺は、あえて石の建材を利用した拠点を設営することにした。

 暑さ対策のためには粘土から作る建物の方がいいのはわかっているのだが、一々すり鉢で粘土を用意するのが手間だったのだ。

 また粘土で作った建物は余り強度がなく壊されやすい点もあり、周りを石の防壁などで囲む必要があり、どうしても規模が大きくなって設営に時間がかかってしまう。

 

 それならいっそのこと最初から壊されにくい石で最低限度のサイズの拠点を作っておけば修繕する必要も作る手間も省けてよいと判断したのだ。

 どうせ暑さに関しては装備のお陰でかなりマシになったのだし、外には水源があるからいざとなればそこから水を引いて涼も取れるのだから問題ないだろう……多分。




今回名前が出た動物

ティラコレオ(コレオちゃん、レオ君)
リマントリア(モスラ)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
ユタラプトル
モロクトカゲ(針トカゲ)
サーベルタイガー
プロコプトドン(カンガルー)
モレラトプス(瘤付き)
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