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余りぐっすりとはいかなかったけれど、一応睡眠をとることはできた。
そして目を覚ました時点で外の様子を確認してみれば、まだ暑くなっていないが回りを見回せる程度には明るくなっている。
次いで例のミッキーが落ち着いていることを確認したところで、早速外へと飛び出しコレオちゃん達と共に赤いオベリスクの傍にある山脈地帯を目指す。
少しでも早くこの砂漠を攻略して犠牲者を減らしたいという一心で駆け抜けたのだが、お陰でか思っていた以上に早く目的地へと到達できてしまう。
そこは起伏のある山だったが、途中にあった直角に聳え立つ岩の山とは違って上の方まで斜面が続いているようだった。
だから登れそうな場所を探せば普通に登山することも不可能ではないだろうが、時間が惜しかった俺はコレオちゃんの壁をよじ登れる能力を使って強引に道なき道を踏破していく。
そうして一気に山の頂点まで駆け上ったところで、改めて周囲を見回してみて……その光景に思わず息を飲んでしまうのだった。
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果たしてたどり着いた山の上はお宝の山とでも言うべき場所であった。
いつものように金色に光る金属鉱石の塊は元より、眩しいほど光を反射するまさしく水晶の塊もあちこちに点在しているではないか。
しかもそのまま動物に襲われないよう壁を伝うように付近を散策してみると、遠目で見づらいが鈍く光を吸収して黒光りしている塊もかすかに見えた……恐らくあれは黒曜石が取れる鉱脈だろう。
目的である水晶だけでなく同じぐらい希少な黒曜石までもが存在する時点で魅力的過ぎる場所であったが、それらを守る様にうろついている動物たちの種類もむしろ素晴らしいの一言だった。
何せ前の島で強敵と戦う際に重宝していた仲間に勇気を与えてくれるモフモフの肉食に加えて、この砂漠に来てからずっと喉から手が出るほどに欲していたアルケン君の同種まで飛び交っていたのだから。
もちろん敵対生物としてみるとどちらも厄介極まりないのだが、飛行生物はこの高品質な弓矢がかなり効果的だし、陸生生物に至ってはちょうど強引に登ってきたこの高所から打ち下ろしてやれば一方的に打ち抜いてやることができるはずだ。
どちらも仲間にすることができれば非常に便利で頼りになる子たちだ。
そして麻酔矢は十分すぎるほど持ってきている。
……こんな最高の機会を見逃す手はないっ!! さあ捕獲タイムと行こうじゃないかっ!!
どうしてまたごーれむがいるんだよわざとかよわざとだろあぁああああやめろやめろやめてねむらせたどうぶつたちがぁああああああっ!!?
今回名前が出た動物
トビネズミ(ミッキー)
ティラコレオ(コレオちゃん)
ユウティラヌス(モフモフの肉食)
アルゲンダヴィス(アルケン君の同種)
ロックエレメンタル(ごーれむ)