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拠点に戻ったころには日も暮れてしまっていて、もう今日はこのままここで休み出発はまた明日にしようと思う。
とりあえず回収した金属鉱石を改めて焼きながら、これまでに焼いて固まっていた金属のインゴットを取り合して作業机に並べていく。
これだけあれば色んなものが作れそうだし、せっかくだから寝る前にまた色々と面白い物が作れないか考えてみることにする。
しかし手持ちの素材と合わせて色々と考えてみるが、どうも新しい物を作るには材料不足のような気がする。
だからインゴットに関係なく、この空き時間で何か作れないかと改めて素材を見直して……ふと水晶が目に留まった。
この水晶は物凄く澄んでいて、レンズのような特徴も持っている……これを上手く利用すれば望遠鏡が作れそうだと思ったのだ。
もちろん駄目で元々ぐらいの気持ちで試してみたのだが、レンズの部分に水晶を使いソレを木材と繊維と皮で補強したところ、あっさりと望遠鏡が完成してちょっと感激してしまった。
これで空を飛びながら遠くを見ると、きっと物凄く気持ちいいだろう。
早速明日起きたらテラ君の背中に乗って、周りを見回してみようと思う。
百六十一頁目
何も問題なく朝を迎えた俺は早速緑のオベリスクを目指して空を飛びながら、地上にいる生き物を観察していく。
遠くの安全な場所から野生動物を眺めるのは意外と面白い……ついでに何か面白そうな特徴のある奴を見つけて、次に仲間にする候補として覚えておくのも悪くない。
しかし中々新しい奴らは見つからない……それどころか先ほどまでいた危険な肉食も殆ど見かけなくなっている。
いったいこれはどうなっているのか……地図とコンパスを照らし合わせて考えるとどうも北に行けば行くほど危険な生き物が多いような気がする。
俺が最初に目を覚ましたところが南の端だったことを考えると、あえてそう言う風に環境が整備されているのかもしれない。
簡単な南から少しずつサバイバルに慣れて行動範囲を広げると共に、だんだん凶悪な奴らが出てくるように……まるで俺の能力を試すか鍛えようとしているかのようにだ。
それが正しいとして、この島は俺に一体何を求めているのか……何をさせようとしているのだろう?
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やはりあの拠点のある山より南側には巨大な肉食はほとんどいないようだ。
たまに角が特徴的なあの肉食は見つかるが、他に目だって強そうな奴は……ブロントサウルスぐらいだろう。
しかしどうせこいつらを仲間にするために麻酔矢を使うぐらいなら、いっそティラノに挑んだほうがいい気がする。
そんなことを思いながら空を飛びながら地上を見下ろしていたところ、急に頭上に影が差した。
雲でも出てきたのかと思い顔を上にあげて……余りにも大きすぎる巨大な存在が浮かんでいることに驚いてしまった。
そいつはテラ君に少し似ているけれどサイズはまるでけた違いで、だけど何かで見た覚えがある。
必死に記憶をたどって、ようやく思い出す……こいつは史上最大の飛行生物として有名なあのケツァ……何とかだっ!!
【今回名前が出た動物】
プテラノドン(テラ君)
カルノタウルス(角が特徴的な肉食)
ブロントサウルス
ティラノサウルス
ケツァルコアトル