ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第491話

百五十三頁目

 

 コレオちゃん達の安全を確保できた今、俺の方は残った飛行生物達と共に空を飛んで移動できるようになった。

 しかもモスラと違ってアルケンα君は力持ちなので持ち物を制限する必要もなければスタミナも抜群なので、一々着陸して休む必要もほとんどないのだ。

 それでいて人間が背中に乗っていない状態で追従させた飛行生物は驚くほどにスタミナが持続することもわかっているため、速度にさえ気を付ければモスラが置いて行かれる心配も少ない。

 

 飛行生物にとってスタミナが尽きて地上で休んでいるときに襲われるのが一番危険だったためモスラでの移動に躊躇していたが、こうなるともう何の遠慮もなくこの砂漠中を飛び回って探索できるようになったといっていい。

 だから早速俺はアルケンαに乗り空高く飛び上がると、辺りを見回しながら目ぼしい場所を日が落ちるギリギリまで探索して回ることにした。

 今までは拠点の外で夜を迎えて真っ暗闇に包まれたら敵の襲撃もわからず安全の確保も難しかったが、アルケンαがいるのならば高く飛んだ状態で夜中でも空の上で明るく光る緑のオベリスクまで一気に飛んでしまえば何の問題もなくそこに作っておいた篝火で照らされている拠点に戻れてしまうのだから。

 

百五十四頁目

 

 果たして飛び上がって砂漠中を見回したところ、すぐに目についたのは地上から立ち上る幾つかの見覚えのあるカラフルな光であった。

 あれは恐らく前の島でもよく見かけていた支援物資の入っているカプセルが放つ光だろう。

 多分サバイバルする人への救済処置だと思われるが、どうやらこの砂漠でもアレは定期的に支給されているようだ。

 

 実際にモスラで何度か空から見下ろした際にも見かけてはいたのだ……ただどれもこれも距離がありすぎたため、色々と脆弱なモスラや移動に時間の掛かる陸上生物に乗った状態でわざわざ目指そうとは思えなかった。

 何せあのカプセルは前の島での経験からして時間経過で消滅する上に、何が出てくるかはかなりランダムで役に立つものが手に入るとも限らないのだ。

 それを無理に回収しようとしてもリスクばかりが高いためあえて無視していたのだが、アルケンαがいる今ならばかなり安全に回収して回るのも不可能ではない。

 

 ……それに考えてみるとこの砂漠で生き抜く難易度は前の島とは比べ物にならないし、となると救済処置的なあのカプセルの中身は島の時より豪華な可能性は十分ある気がする。

 そんなことを考えていたところ、ちょうど近いところ……具体的には最初に俺が目を覚ました場所の付近にまるで回収しろとばかりに緑色のカプセルが下りてきたではないか。

 あれをわざわざ無視する理由も無いし、取りあえず中身を確認してみることにしますかね。




今回名前が出た動物

ティラコレオ(コレオちゃん達)
リマントリア(モスラ)
アルゲンダヴィス(アルケンα君)
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