二百一頁目
急いで動物達と共に防壁内に戻ったところ、何故か顔が真っ赤になっているハンスさんが住居の外で俺を待ち構えていた。
そして地上に降り立った俺がアルケンαから降りる間もなく近づいてくると、引きずりおろさんばかりの勢いでしがみ付いてきた。
い、一体何がどうなっているのかと困惑する俺を他所にハンスさんはそのまま手を引いて住居内へと引っ張っていこうとする。
その際に何かぶつぶつと呟いていたが、まるで初めて会った時のようでありいまいち要領を得ない上にこちらの問いかけに答えてもくれない。
ほ、本当に何があったんだろうか? そう疑問に思う俺だが、彼の口走る単語を聞き取っているうちに意識を失っていた女性達の一人が目を覚ましたようだとわかった。
しかしそれはむしろ喜ばしい報告のはずであり、ここまでハンスさんが取り乱す理由にはどうにも繋がりにくい。
……も、もしかしてあの二人は結構な危険人物でハンスさんは襲われて……にしては外傷もなくむしろ元気すぎるぐらいだ。
何より流石にそんな危険人物だとしたら多分一人で逃げたりせずにルゥちゃんも連れてくるはずだ。
……うん、まったく予想がつかない……いったいどうしてハンスさんはこんなに取り乱しているのだろうか?
まあその辺のことも目を覚ました女性と顔を合わせればわかるだろうと思い、俺はあえて抵抗せずハンスさんに手を引かれるまま住居の中へと入った。
果たしてそこには先に目を覚ましたらしい金髪の女性が、まだ眠っている銀髪の女性の手を握りながら心配そうに見つめていた。
ちなみにそのすぐ隣でルゥちゃんは良く分かってはいなさそうだが、金髪の女性を真似るように寝ている銀髪の女性のもう片方の手を取り同じようにじっとその顔を見つめていた。
……この調子ならやっぱり目を覚ました女性が危険人物という感じではなさそうだが、本当にハンスさんは何であんなに取り乱していたんだろうか?
顔を合わせてもなお疑問は解消されず、不思議に思いながらハンスさんの方を見れば彼はまるで俺を盾にするかのように後ろに隠れながら女性に向かって声をかけた。
その態度に何やら不審な物を感じる俺の前でこちらに気づいた金髪の女性はパッと顔を上げたかと思うと、感激しきったような笑みを浮かべて……勢いよく飛びついてくるのだった。
「センキューっ!! 貴方は命の恩人でぇえええすっ!! 助かりましたぁああああっ!!」
「っ!!?」
感謝の言葉を叫びながら力いっぱい抱きしめてくる彼女……うぅ、ただでさえ大きすぎるのが思いっきり押し当てられ……痛ったぁああ!!?
い、痛いっ!! 痛いってばフローラぁああっ!! こ、これは不可抗力でしょぉおおっ!!
今回名前が出た動物
アルゲンダヴィス(アルケンα)
ARK:Survival Ascendedが滅茶苦茶気になってますが、前作との違いがどの程度あるのでしょうか?