ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第523話

二百八頁目

 

 護衛の動物として何を捕まえるべきか少し考えたが、外に出て周りを見回したところで今は選り好みしている場合ではないのだと思い知らされる。

 何せ安全な防壁の内側に残っている動物は移動拠点であり温存していたパララ君と天気予報役で戦力にはなりえないミッキー達以外はみんな傷だらけなのだ。

 尤も死肉を食べることで自己治癒能力が上がるっぽいアルケン達は襲撃してきたラプトル達を解体する最中にその肉でそこそこ回復している様子だったが、それでも傷はまだ残っている。

 

 しかもこのアルケン達以外はみんな草食だけな上に数も少ないのだ。

 おまけにまだ外は明るいとはいえ太陽の位置的にもうじき夕方になろうとしており、時間的な余裕がないのも大きい。

 ……今日は朝早くから活動していたとはいえ異常な天候にキャシー達の救助活動及び看護、更には襲撃してきた特殊個体ラプトル達の迎撃とやることが多すぎて気が付いたらかなり時間が経ってしまっていたようだ。

 

 こんな様では下手に仲間にする動物を厳選している余裕などない……とにかく目についた個体を片っ端から仲間にしていこう。

 

二百九頁目

 

 本当に……もう何度言ったかわからないけれど、本当の本当にアルケン達は便利すぎるっ!!

 この子たちのお陰で空から獲物を探せる上に、この辺にいる肉食はカルノンの同種を除けば大概がかぎ爪で掴んで持ち上げれてしまうサイズの動物ばかりだ。

 これによって前にパララ君を捕獲する際に作った四角い落とし穴風の罠にわざわざ獲物を引き寄せるまでもなく、無理やり掴んで運び空から放り投げる形で閉じ込めてしまえる。

 

 そうすればもう閉じ込められた相手は逃げることも抵抗することも敵わないため、俺は安全かつ手間取ることもなくそいつを眠らせることができる。

 お陰でまあ仲間にする作業が効率よく進むこと進むこと……サーベルタイガーに豚とダチョウっぽい肉食、それにコレオちゃんの同種を日暮れまでにそれぞれ一匹ずつ仲間にすることができてしまった。

 まあちょっと小粒な奴ばかりだけど仲間の動物を回復できる豚と鋭い爪で出血させられるコレオちゃんの同種が仲間になったのは非常にありがたい。

 

 ……ただ果たしてこの戦力で次の襲撃を乗り切れるかというと……特殊個体が一匹ならともかく次は最低でも三匹は来そうなことを考えたら流石に難しそうだなぁ。

 ただ引っ越す際の護衛として考えれば、ゴーレムの時の様に囮として使うこともできるので何とかなるだろうし、やっぱり明日はまた朝早くにこの拠点を発つことになりそうだ。

 その際の唯一の懸念は未だに目を覚まさないソフィアのことだけれど、仮に意識を取り戻さなくてもルゥちゃんと一緒に移動拠点内で休んでいてもらえば問題ないだろう。

 

 ……移動拠点も一応完成させておいて正解だったなぁ。

 アルケン達を捕獲したのも正解だったし、やっぱり動物は今すぐ利用できる子でなくても早い段階で色んな種類を揃えておくべきだな。




今回名前が出た動物

パラケラテリウム(パララ君)
トビネズミ(ミッキー)
アルゲンダヴィス(アルケン達)
ユタラプトル
αラプトル(特殊個体ラプトル)
カルノタウルス(カルノンの同種)
サーベルタイガー
ダエオドン(豚)
テラーバード(ダチョウっぽい肉食)
ティラコレオ(コレオちゃんの同種)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
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