二百六十四頁目
どうもキャシーは動物を仲間にする方法についても非常に興味を持っていたようだ。
もちろん俺に協力したいという気持ちは本当だろうけれど、実際にやるところを見て自分でも狙った獲物を捕獲する方法を覚えておきたいというのだ。
……確かにキャシーが動物の捕獲するやり方を身に着けて自発的に動物を仲間にできるようになればこれまた頼りになることこの上ない。
ただ問題があるとすれば動物の捕獲には命の危険が付きまというという点だ。
実際に前の島ではフローラが……だからというわけではないが自然とあの時は動物の捕獲については殆どが男の役割であった。
しかし今仲間にいるもう一人の男であるハンスさんは動物の扱いが苦手であり、、むしろキャシーの方がずっと安全かつ手際よくこなせるだろうとも思ってしまう。
……少しばかり迷ったけれど、結局はキャシー自身がやる気満々なのだから断るのもあれだし連れていくことにしよう。
二百六十四頁目
何だかんだと時間を使ってしまったせいか、もうアンキロの姿はどこにも見当たらなかった。
足の速さ的に空から見えないところまで移動できるとは思えないし、恐らくは今現在アンキロが居た辺りをうろついている狼共に食われたのだろう。
ただアルマジロの方は丸くなることもなくノソノソ歩いていたので、この子だけでも確実に捕まえておきたい。
そう思い早速、アルマジロの元へ出向くが少し離れたところにラプトルの姿が見えるのが厄介だった。
ちょうど着地したところを狙われても困るが、それ以上にせっかく眠らせたアルマジロに集られて致命的な傷を負わされるのも困る。
こういう時はあのラプトルを退治してから捕獲するか、或いはアルマジロを安全な場所まで輸送してから捕獲作業に移るかの二択になる。
……個人的にはパパっとラプトルを退治してこの場で仲間にしてしまう方が手っ取り早いと思ってしまうが、捕獲初心者のキャシーがいるのだから確実な方法を取った方がよさそうだ。
二百六十五頁目
草食動物は一部の例外を除いて、こちらから怪我をするような危害を加えない限り攻撃してくることはない。
だからアルケンの爪で上手に持ち上げることができれば、暴れることもなく輸送するのは造作もないことだ。
もちろん俺なら問題なくできるけれど、この辺も練習を兼ねてキャシーにやってもらうことにする。
別に失敗して多少暴れられても持ち上げさえしてしまえば大した抵抗はできなくなるし、万が一の際でも離してしまえばいいだけだ。
唯一危険なのは作業に手間取りすぎてスタミナ切れを起こしての不時着だが、その点でも拠点までの距離とアルケン達の持久力を考えれば心配するまでもない。
……これがハンスさんならちょっと怖いところだけれど、キャシーの腕前なら大丈夫だろう。
そう見越して頼んでみた……のだが、まさか一発であっさりと成功させるとは思わなかったなぁ。
今回名前が出た動物
アンキロサウルス
ダイアウルフ(狼)
ドエディクルス(アルマジロ)
ユタラプトル
アルゲンダヴィス(アルケン達)