二百八十八頁目
自作の地図だと赤いオベリスクは南西で青いオベリスクはそのまま北上した北西に位置しているようだ。
それに対して緑のオベリスクは東の中央に近いがほんのわずかに南寄り、といった配置になる。
前の島でも似たような位置関係だった気がするが、これに何か意味があるのかはわからない。
尤もハンスさんがわざわざ言及していないところを見ると余り大した理由はないのだろう。
ただ前の島の時は赤と緑のオベリスク付近は比較的穏やかな気象と余り強い肉食のいない場所であった。
それに対して青いオベリスクは極寒な上に大小揃った肉食がウロウロしているまさに試される大地だった。
……配置が一緒ということはその付近の環境もあるわけだし、これは十分に警戒しておいた方がよさそうだ。
二百八十九頁目
まっすぐ青いオベリスクへ向かったはいいが、どうもこの探索方法は失敗だったかもしれない。
前の島と違って木々で地表が覆い隠されていないためこうして空から念入りに確認していけばいずれは見つかるかと思ったが、実際にやってみると蜃気楼というか陽炎というか、熱のせいで遠くの方が歪んでみるのだ。
お陰で壁に穴が開いてると思って近づいたらただの壁でがっかりする羽目に何度もあってしまう。
或いはちょうど昼時に差し掛かろうという一番熱くなる時間帯に出たのが悪かったのかもしれない。
ただどちらにしてもこの調子だと見つかるものも見つけられそうにないし、或いはコレオちゃんで出直したほうが良い気すらしてくる。
それでも移動の効率という意味ではやはりアルケンは優秀で、悩んでいるうちにも青いオベリスクの元へたどり着……ん? この力強い咆哮……凄く聞き覚えがあるんだけど……ま、まさか居るのかティラノ君っ!?
二百九十頁目
前の島でも某ギガノトを除けば暴君の名に相応しい無敵の暴れっぷりを見せてくれていたティラノサウルスはこの砂漠でも活き活きとしていた。
目に映る瘤付きを始めとした草食を片っ端から襲い食らいつくその姿は、相も変わらず仲頼もしい。
何ならこの子さえいればあのゴーレムだって……い、いや流石に正面からタイマンだと厳しそうだけど数さえ集めればごり押しで倒せてしまえそうだ。
ただここで仲間にしてもみんなのところまで連れて帰る手段が存在しない。
もちろんここに新しく拠点を作ってこの子を待機させておいてもいいのだが、できれば護衛としてあちこちに連れまわしたい。
それこそ前の島にいたケツァ君さえ見つかればまた機動要塞にしてその背中に乗せて運搬できるのだが来る途中どころかこの砂漠に来てからまだ一度も見かけていない……どこかにいないかなぁケツァ君?
今回名前が出た動物
ティラコレオ(コレオちゃん達)
アルゲンダヴィス(アルケン)
ティラノサウルス
ギガノトサウルス
ロックエレメンタル(ゴーレム)
ケツァコアトルス(ケツァ君)