ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第565話

二百九十一頁目

 

 無いものねだりしても仕方がないため、取りあえずティラノの捕獲に集中しよう。

 そのためにもまずはティラノを保護するための拠点作りを考える。

 ……まあティラノなら放っておいてもそうそう負けはしないが、ここに一体いたということは捕獲した後でまた新たなティラノが湧いてくるはずだ。

 

 そしてティラノ同士の争いならばどちらが勝つか分からないため、やっぱり確実に数を増やしていくためにも拠点は必要だ。

 そう思って良さそうな立地を探す……までもなく青いオベリスクの麓にある湖の存在に気が付いた。

 ちょっと左右が切り立った崖の様になっていて谷間に挟まれている風ではあるが、水道を伸ばせば何とでもなるしこの辺りに新しい拠点を作るとしよう。

 

 ……そういえば緑のオベリスクは元より赤いオベリスクのところもこんな風に湖で囲まれていたっけなぁ。

 やっぱりこの水はオベリスクを冷やすために配置されているんだろうか?

 

二百九十二頁目

 

 予めアルケン達に粘土を始めとした材料を積んでおいたお陰で、あっという間に小さめではあるが拠点が完成した。

 もちろん水道は引いているから水は使い放題だし、快適さは他の拠点にも引けを取らないだろう。

 また赤いオベリスクと同じく周囲を山に囲まれているため、貴重な素材もとれそうである。

 

 まあこの辺りにある素材について調べるのは後回しにして、今はあのティラノの捕獲に移るとしよう。

 あの子さえ仲間にできればこの辺の安全は一挙に確保できたと言っていいだろうし、そうなったら後で他の皆が引っ越す際にでもこっちに来て貰うのもありだ。

 何せ恐竜界でも一番人気のティラノなだけに知識がないとはいえあの二人も見たら喜んで乗りたがりそうだし、何ならその際にこの辺の素材について調べてもらっても良いのだから。

 

二百九十三ページ目

 

 ティラノはどこで眠らせても他の動物に襲われる心配もないため、アルケンと地形を利用してそのまま強引に眠らせる方法が一番楽そうである。

 そうは思ったがこの砂漠に来てから何度か犯したミスを思い出し、初心に帰って慎重に行動すべきだと自分に言い聞かせてたことも思い出す。

 別に焦る必要はない……フローラもオウ・ホウさんも元気だし、何より仲間が増えたことで各種作業の効率も良くなっているのだから。

 

 だから俺はあえてここにもティラノを捕獲するための罠を岩の建材で作り上げていく。

 もちろんそのための材料はアルケンに乗せておいた物を使って時間は短縮したが、それでもそこそこ手間がかかってしまった。

 お陰で完成させた時にはまたしても日がゆっくりと落ちて来ていた。

 

 ただ暗くなるまでにはまだまだ時間があるだろうし、取りあえずティラノの捕獲までは済ませられそうだ。




今回名前が出た動物

ティラノサウルス
アルゲンダヴィス(アルケン達)
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