ARK とある青年の日誌   作:車馬超

580 / 1041
第580話

三百二十三頁目

 

 とにかく情報交換を終えたことで次は何をするのかの話し合いに移る。

 尤も女性陣二人はティラノなどが居る青いオベリスク近辺の探索に興味津々だし、ハンスさんは旋盤を作成した上でクラフトできる物を作っていきたいという。

 まあ旋盤は必要不可欠な物なのでこれを作ってもらうのは良いけれど、女性陣二人の意見をそのまま採用するのは躊躇われる。

 

 ただティラノを大量に捕獲して戦力を増やすことは大事だし、またあの谷にしてもいつかは調べに行かなければいけないのも事実だ。

 そしてそれらの作業を俺一人でやりきるのは流石にキツイわけだし、誰かの手を借りることになるだろう。

 そのための下準備も兼ねて俺は今日、女性達と共に動物を連れての野外活動を行ってみることにした。

 

 具体的には山に行って水晶を始めとした物資の確保を行い、それが上手くこなせるようなら次は緑のオベリスクのところまで石油を回収するための遠征に付き合ってもらうつもりでいた。

 その際の動きを見てもう十分野外活動を任せられそうだと判断できれば、その時はティラノの捕獲に協力してもらうつもりでいる。

 ……まあ野外活動には皆に慣れてもらいたいからできればハンスさんにも試してもらいたいところだけれど、本人が野外活動よりクラフトをやっている方が性に合っているようであまり乗り気でないから仕方がない。

 

 役割分担は大事だし拠点に残ってクラフトに専念してくれる人材が居るのもありがたいのは事実なのだから。

 

三百二十四頁目

 

 まずは既にかなり動物に慣れているキャシーと共にアルケンⅠとⅡにそれぞれ乗り込んで山を目指す俺。

 ただ前に拠点外をちょっと散策した時とは違い、今回はキャシーが前を行き俺がその後をついていく形になっている。

 今回はキャシーが自分の力だけでどこまでできるか確かめる意味もあるので、俺は非常事態にでもならない限り口出しもしないつもりでいる。

 

 尤も俺の知る限りでも十分やれているキャシーなら問題はないと思っていた。

 果たして俺の想像通り、キャシーは見事にアルケンⅡを乗りこなしたかと思うと山にいる肉食達も的確に処理していった。

 まず大型の肉食の近くを飛んで注意を引き寄せると、足元を気にしないよう頭上を飛び交ったまま崖下へと突き落とすように誘導していく。

 

 そうして素材の付近からフサフサの肉食とカルちゃんの同種を排除すると、次いで残ったサソリを始めとした肉食をアルケンのかぎづめで片っ端から掴み上げて抵抗できない状態にしてから退治していく。

 これにより残った擬態状態のゴーレムを的確に避けるよう素材の傍に着地したキャシーはあっさりと水晶や硫黄から金属鉱石に至るまで可能な限り採取していくのだった。

 もちろん動物を駆除した際にキチン質やケラチンなどの素材もしっかり確保できている。

 

 ……うん、これなら後は遠征する際の移動で何か問題がない限りキャシーは十分一人でも野外で活動していけそうだな。




今回名前が出た動物

ティラノサウルス
アルゲンダヴィス(アルケンⅠ・Ⅱ)
ユウティラヌス(フサフサの肉食)
カルノタウルス(カルちゃんの同種)
プルモノスコルピウス(サソリ)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。