三百三十五頁目
肩に乗せられるサイズの生き物をわざわざ鍵爪で掴んで持ち上げようだなんて考えたこともなかった気がする。
ただ代わりに思い出したが確かアルケンは嘴でも動物を掴んで持ち上げられたはずだ。
尤もものすごぉく小さい奴しか駄目だから基本的に使う場面はなかったけれど、せっかくだし試してみることにしよう。
ミッキーの同種ぐらいのサイズまで嘴で運搬できるかどうか検証を兼ねてだ……決して鍵爪で掴み上げるより難易度が高いから逆に失敗しても言い訳が聞きそうだとか思ったわけじゃないぞ、うん。
しかし何だかんだでこの確かアルゲンダヴィスという名前の大鷲とは長い付き合いで非常に乗りなれているし、今更ミッキーの同種ぐらいのサイズであっても交錯した一瞬のタイミングをそうそう逃すことはない。
果たして試してみたところたったの……二回で成功させることができた。
……いや嘴っていう慣れない部位を使ったから一回目は失敗したわけで、というか掴み上げられるかわからなかったからタイミングを余計に計り辛くて……と、とにかくミッキーサイズならは嘴で掴んで運べるようだ。
もちろん鍵爪でも持ち上げられるようなので、このサイズの生き物なら一度に二匹同時に運搬することだってできる……まあする機会があるとは思えないが。
三百三十六頁目
改めてミッキーの同種を掴む練習を始めたソフィアだがこれが中々上手く行かない。
アルケンは空中でピタッと止まれないこともあって、どうしても指示を出すタイミングと交錯するタイミングがずれてしまうのだ。
しかし基本的に飛行生物は、それこそ前の島で仲間にしたトサカが印象的なペアラちゃんの同種以外は同じような操縦性である。
だからもし仮に今後もっと便利な飛行生物を見つけることがあったとしても、アルケンでの練習は決して無駄にならないはずだ。
まあアルケン以上に便利な飛行生物など空中移動要塞になるケツァ君ぐらいしか想像もつかないのだが……のだが……というかアルケン以上の性能を持った飛行生物がそうゴロゴロいてたまるかという気持ちもある。
……いやだけどここの砂漠に来てからあり得ないと思った生き物と遭遇する機会結構増えてる気がするし、あり得るのだろうか?
アルケンより素早く飛んでより多くの生き物を掴める力強さもあって、何ならドラゴンの様に口から炎なりを吐いて近接戦闘どころか遠距離攻撃にも対応できているそんな生き物がいたりするのだろうか?
或いは全ての飛行生物の長所を兼ね備えて空中で慣性を無視して前後左右に自在に動ける上に生き物どころか建造物すら持ち上げて移動出来て……何ならば水中まで進出できるそんな便利生物がどこかに……ってここまでくるとただの妄想だな、そんな生き物が居るわけがないじゃないか。
今回名前が出た動物
アルゲンダヴィス(アルケン)
トビネズミ(ミッキーの同種)
タペヤラ(ペヤラちゃん)
ケツァコアトルス(ケツァ君)
●●●●●●●●●●(アルケンより素早く力強く、ドラゴンの様に口から炎を吐く生き物?)
●●●●●●(空を自由自在に飛んで建材を運べて水中へも進出できる生き物?)